何もeビジネスに限ったことではないが、新しい事業を始めるに当たってはビジネスモデルの構築が不可欠である。
ネットバブルがはじけて、一時は世間の注目を浴びたネット事業が見る影もなく瀕死の状況に陥っている事例が最近とみに多くなってきているが、これらの事業を良くみてみれば、収益構造に欠陥があったり、戦略が出来ていなかったりと、ビジネスモデルのどこかに欠陥があったことが分かる。
ビジネスモデルとは、意訳すれば「儲ける仕組み」と言ってよいだろう。儲けるためには、さまざまな仕組みを考えなければならない。
本書はその「儲ける仕組み」つくりのためにとして７つの基本コンセプト
1. 統合での一網打尽
2. フォーｋス＆ディープ
3. 徹底した顧客主義
4. 専門特化でアウトソーシングサービス
5. コミュニティ育成
6. アフィリエイツ
7. クリック＆モルタル
を掲げて、これらのコンセプトを実践的にどのようにマトリックス化してモデル構築をしていくかを示している。
Eと名がつけば、何でも飛びついた時代は終わった。これからは、eの淘汰の時代であり、又、本物のＥのみが成功する時代になる。
その意味で、本書は良く整理されたビジネスモデル構築の指南本となっているだけに本物作りの為に参考になる。
（00年7月発行）