ｅラーニング　　　　　　山崎将志　　　ダイヤモンド社　　　

コンサルティング会社のアクセンチュアは全世界に７万人のコンサルを抱えているという。それらの、コンサルのナレッジとスキルを変化の激しい中で如何にアップグレードさせていくかにおいて、ｅラーニングはコストの面、パーフォーマンスの面、スピードの面などにおいて、従来の集合教育比圧倒的に優れているという。

ここに、ｅラーニングが如何に有効であるかが集約されているのではないだろうか。

グローバル企業に限らず、ドッグイヤーといわれる現代のビジネス環境において、経営陣、従業員、あるいはその企業自身のナレッジベースを、如何にブラッシュアップしつづけ、グレードアップしていくかが、競争に打ち勝つ要諦となるであろう。

本書はアクセンチュアのマネージャーである著者が、自社における、ｅラーニング実践例、および、ｅラーニング導入顧客の経験を踏まえて、実際にｅラーニングをどのように導入していくべきかを、述べたものであり、今注目のｅラーニングの指南書として分かりやすい。

スキルと知識（ナレッジ）は似て非なるものである。訓練と学習も全くことなるものだ。ｅラーニングの目指すものは、ナレッジをベースとした学習によるスキルアップということだと理解してよいだろう。

（01年１月発行）