どの面下げての韓国人 豊田有恒 祥伝社
今、韓国は、なんと国のトップである朴槿恵大統領が先頭を切る形で、世界に対して虚偽捏造に基づく日本の悪口を触れ回っている。
そんなことをして日本を貶めることができたとして、韓国に何かプラスがあるのだろうかと不思議でならないが、多分、あの国の人達の歴史的な国民性というものが、そんな風に、他の悪口をいうことによって、不満というかストレスの解消になるということなのだろう。
一衣帯水の隣国同士であり、西欧人から見れば風貌も似ている韓国人と日本人だが、他人の悪口を言う事で溜飲を下げることに何のためらいもない韓国人と、よしや事実だとしても「他人の悪口を言ってはならない」という道徳規範を持つ日本人とでは、実は、全く違うのだということを、最近の日本人は気付き始めており、それが、かつての韓流ブームがウソのような国民の大半が抱く嫌韓ムードになっているように思う。
李明博、朴槿恵と二代続いた韓国の、極端な反日、侮日、に対して、さすがに「大人の態度」を取り続けてきた日本だが、最近は一気に「切れた！」のか、嫌韓本がにわかにブームの状態だが、本書の著者は、既に20年前から韓国と日本の民族性の違いなどについての著書も多く、韓流ブームで韓国賛美の論調の多かった頃から、今日の常軌を逸したとまで思えるような、韓国の侮日プロパガンダが起きる可能性について、その国民性や文化、歴史の相違点を挙げながら警鐘をならしてきている。
本書は、そんな著者による、「日韓の違い」に関するおさらいに、最近の状況、さらには、そういう日韓の違いに基づく、日本の対処法などを述べた一冊である。
肩が触れ合った同士なら日本人は、お互いがまず「ごめんなさい」と言い合うのが普通だが、世界では例え自分がよそみをしていて、相手にぶつかってしまっても「お前が悪い！謝れ！」と怒鳴るのが常識だということ、そして、そういう世界常識からすれば、日本人のように、例え自分の方に落ち度がなくてもまず「ごめんなさい」といってしまう日本人は、非常識だ、ということを日本人自身が知らなかったことが現在の日韓双方の違和感に繋がっているという反省は、我々日本人もしなければならないだろう。
そういう日本人の「世界常識」への無知が、非もないのに事実を曲げてまで「お詫び」を述べてしまった例の河野談話であり、そのいらぬ「お詫び」が今の韓国の対日増長に繋がってしまっていると言えるのかもしれない。
（14年㋃発行）