タカさんの読書日記索引に戻る
韓民族こそ歴史の加害者である 石平 飛鳥新社
出合い頭に誰かとぶつかったとしたら―――例えばそれがスマホを見ながら歩いていて急に飛び出してきたといった相手であっても思わず「すみません！」と言ってしまうのが日本人だし、歩きスマホをしていた相手は、当然自分の方が悪かった、と平謝りしてくる―――というのが少なくとも少し前ならば日本人同士の常識だったのではないだろうか。
しかし、こんな「日本人の常識」が非常識になってしまうのが世界の常識であり、もし裁判にでもなった際には出合い頭で最初に謝った方が賠償金を払わされることになる――等という判例が実際にアメリカでの車の衝突事故の裁判で何度も出ている。
「絶対に自分から謝らない」「例え自分の方に非があっても、相手のせいにする」というのが（日本人からみると悲しいかな）世界の常識である。
そういう意味ではこの世界の常識に更に輪をかけて、「常に自分は被害者であり、相手が加害者である！」という論理をいいたてるばかりではなく、非の無い相手であっても非があるかのようにでっち上げのウソを言い立ててまで自分達の被害者ぶりを、世界中に言い廻ることによって鬱憤を晴らそうとするのが、歴史を通じて「韓民族」（そういう言葉があるとは知らなかったが）である！と中国籍から帰化して日本籍になった著者はいう。
前政権の朴槿恵大統領が「韓国人は、日本という加害国の千年不変の被害者であり、その恨みはこれから千年消えることはない」と世界に触れ回って歩き、日本人の中にさえも「これから千年に亘って謝り続けるべきだ」という人たちがいる、ということは、まさに冒頭で述べた「例え非のないところでも、まず、謝っておくべきだろう」と考える日本人の常識（世界の非常識）の裏を突いた作戦であり、それにまんまと引っかかったあの宮沢総理や河野官房長官をはじめとする日本の歴代首脳や、朝日新聞のようにでっち上げの吉田証言を40年近く虚報としりながら訂正もしなかった反日勢力の責任でもある。
日本国籍を取得した著者は「自分が国籍を置くこの日本が、韓民族にここまで悪口雑言を言われるほどひどい民族なのだろうか？」とコツコツと韓民族の歴史を調べはじめてわかった内容が本書に書かれているが、著者があらためて発見したのはまさにタイトルとおり「韓民族こそ歴史の加害者である」という事実であり、韓国が加害者となった歴史的事実の被害者は、あの慰安婦問題でいわれなき加害者として世界で辱められようとしている我々だけではなく、朝鮮民族同士の争いに巻き込まれて何万という死者を出した朝鮮戦争のアメリカ兵たちであり、日清、日露戦争時代の中国やロシア、そしてそれ以前のモンゴルや元寇に苦しめられた鎌倉時代の日本であるという（元寇とはいうが、その主力は元をそそのかしてその手先となって日本を襲った高麗の軍である）
自分達だけではなにも出来ず、自国内の争いに外国を巻き込むことにのみ専心し、起きた結果に関しては常に「自分達は被害者、相手が加害者」といいつのることで鬱憤を晴らすという「恨の文化」しか持ちえない韓民族！
隣に住むこのややこしい人達とは、なるべくかかわりを持たないでいたいものだけれども―――北朝鮮の暴君がいて「親北」を標榜する大統領が実際にいる以上、のがれることができないというのだから―――日本の悲劇としか言いようがあるまい。
（15年5月発行）