資金源

この政治運動の、この政治家の、この動きの原動力は一体なになのだろうかを知ることはその政治活動や政治家自身を知るためのキーになることはいうまでもない。

本人達は「世界平和のための情熱」「国を愛する心」「人類愛」「世直しへの情熱」などと、美しい言葉でそのモチベーションを語るだろうが、まあ、それは全部とはいわないまでも80%方ウソだと思った方がよい。本当のモチベーションを知りたければ、その運動や政治家の資金源を知ることが一番だ。

「政治は金がかかるから」というのは多分本当だろうが、猪瀬都知事の5000万円が、東京都から昨年も9億円余り、新病院建設の為に今後6500億円の補助金が出ることになっているという徳洲会病院から出ている、すなわち猪瀬さんの資金源にはあの逮捕者続出の金満医療グループ徳洲会だった！ときけば、（さらにはその5000万円資金提供の仲介者が大物右翼だったときけば）、猪瀬さんという政治家の都知事としてのモチベーションがいかなるものであるかがよく分かる。（それにしても猪瀬さんがコケた為に、「お・も・て・な・し」の流行語大賞は消えただろうし、滝川クリステルさんのギャラも下るのではないだろうか。お気の毒に）

そういえば、菅元首相も外国人（在日韓国人）から献金を受けていたことが問題になったが、菅さんの資金源＝在日系、と考えると、彼の慰安婦問題や竹島問題での気のない対応の意味がよく分かるような気がする。

普天間の米軍基地前でテント村をつくり日がな一日「移設反対」を叫んでいる連中（ほとんどが沖縄県外からきているのだとか）や、デモ参加者（一日1-2万円の日当が払われているという話が先日某紙に出ていたが）その資金源を探ってみると案外、おもしろいかもしれない。（某誌には、大口資金源の一つはお隣の某国だという話が載っていたが―――まさか！）

元グリーンピースの副会長の証言によれば、反原発運動の資金の80％は、火力発電を推進させたい、ロックフェラーをはじめとする石油産業だというが―――これも、まあ分かり易いといえば分かり易い話だ。

そうそう、反捕鯨運動の資金源は、全米食肉組合だ、なんていう話もあった。これだってもし本当だとしたら、食肉組合の「みんな！クジラ肉食べないで、ビーフを食べよう！」という宣伝の一種ということになるだけに、随分と分かり易い話になる。ハリウッドの有名人にもスポンサーがいる!という話も聞くが、人気スターとなれば「ウシを食べるな！」と言ったらビーフイーターの全米を敵に回すことになるが、「クジラを食べるな！」ならば、文句をいうのはエスキモーや日本人位なものなのだ、とおもえば、これまた、随分分かり易い売名行為とも言える。

政治の裏の裏なんて知りたくもないが、常に「資金源」に注目すると、それはそれで政治が随分と面白いものになること請け合いだ。

（11/28/13 9:00pm S.T.）

完全自動運転車

今年の東京モーターショーの目玉の一つは各社の安全技術、すなわち究極の目的といわれる自動運転技術へ向けての取組だとか。

各種のセンサーと電子制御を組み合わせて車に乗れば、自動的に目的地まで安全につれていってくれる自動車、これはもうあの「鉄腕アトム」に描かれた未来都市の空を自由に飛ぶ自動飛行自動車に近いものになるのではないか―――と夢のような気がしないではない。

日本でオートマチック車が普及しはじめたのは70年代後半だったと思うが、最初の頃、AT車は「女子供の物」といった扱いで免許にしても男が「AT限定免許」なんていうのをもっているとちょっと恥ずかしい！などという時代も結構長かったような気がする。

しかし、オートマチックブレーキシステム（ABS）、パワーステアリング(PS)といった自動システムの導入によって車がより運転し易く、より安全なものになっていくと共にATはあっという間に「当たり前」の物になり、今や新車を買おうと思えばMT車はよほど特殊スポーツタイプだけの特注品的扱いになってしまっている。

更にカーナビゲーションシステムの普及に加え、今や車間センサーによる自動ブレーキシステムを備えた車も多いとなれば、「完全」とまではいかないが、「ほぼ完全自動運転自動車」が実現しているようにも思う。

車に乗る目的は一般的には「自分の好きな時間に、好きな所にいける」といういわゆる「移動の自由」にある。その自由を得るためにできるだけリスクを避けたい、できればゼロリスクで移動の自由を享受したい、ということをつきつめれば｢自動車完全自動運転｣ということになるのだろうが―――。

今やデジカメ全盛のカメラだが、半世紀も前なら素人でも手動で絞りだとか、シャッター速度などを設定しなければならなかった。そういった多少の技術（？）が必要だということから、一家でもカメラは「お父さんが撮影係り｣というのが普通だったのだが―――バカチョンといわれるただシャッターを押しさえすれば写真が撮れるカメラの出現で「写真は誰でも撮れる」ようになり、「カメラ係りはお父さん」も姿を消した。それでもまだ、フィルムの装てん、といったややこしいことはあったのだがそれも、デジカメの普及フィフルが消え、現像も必要ない、となってしまえば、古い写真ファンのように「暗室でフィルムの現像」ということもバカらしくなってしまったのか、昔々の「写真屋のオヤジさん」かと思うほどのカメラファンは姿を消した。（ただ、勿論、その何千倍ものデジカメファンが生まれたが）

車にも「移動の自由」だけではなく、「機械をいじる楽しみ」「運転そのものを楽しむ」というファンも多かったし、多分いまでも多いと思うが、自動運転車、すなわちバカチョン自動車が普及したらこういうファンはどうするのだろうと、ちょっと思った。（今でも、ライカなどのカメラをもって撮影し、自宅の暗室でフィルムを現像しているカメラファン、というのがいるのと同じように）

（11/26/13 9:00pm S.T.）

縮んじゃった！

「毎年きちんと受けましょう」といわれる定期健康診断だが、根が不摂生な所為で、健康診断の度に医者から「お酒を控えなさい」だの「体重を減らしなさい」だのと言われることが目に見えているし、だからと言って酒を控えることも、減量食メニューへの切り替えといった大げさなことももう今更真剣にやる気もしないし―――ここ数年スキップしてきたのだが、先日インフルエンザの予防接種に行った時に、若い女医さんにしつこくすすめられ、ひょっとしたらこの先生「この人は、なにかおかしい！」と感じるところでもあるのだろうか？などとちょっと不安にもなって、一念発起して受けてみた。

結果は特に変わったところもなく予想通り、「お酒は控え目に」と「もう少し体重を減らしましょう」といったものだったので一安心したのだが−−−。実は、この健康診断で一番ショックだったのは、血圧でもコレステロール値でも血糖値でもない「身長」である。なんと3�pも低くなっているではないか！

身長を測ってくれた看護師さんに思わず「えっ、そんなはずないよ！もう一度測ってみて！」と叫んでしまったが、再測結果は全く同じであった。

自分は背が高い！とずっと思ってきたし、サラリーマン時代、満員電車に乗ってつり革にぶら下がって車内でも高い部類であるとこの目で確認していたというのに−−−。確かに、最近、電車に乗ると高校生などの若い人が、「皆、背が高くなったなぁ〜」と思うようにはなっていたのだが―――まさか自分の背が縮んでいる所為もあったとは思いもよらなかった！

先生に聞いてみたら、人間は40歳位の時の身長がピークで、それ以降は10歳ごとに1cm位の割りで背が縮むのだという。そうだとすれば、自分がてっきりそうだと信じていた身長から3cmほど低くなったことも「医学的」に言ったら、なんらおかしくない！ということになる。先生曰く、40歳を過ぎた頃から、脊椎と脊椎にある椎間板というクッション盤の水分量が減ってきて厚みが薄くなってくることで背が縮んでくるのでまあ自然のなりゆきだから「心配することはありません」というのだが−−−。

タカさんは別に「心配している」訳ではなく、ただショックを受けているだけだというのに―――そんなタカさんの気持ちは、この若い女医さんには理解して貰えないのだろうなぁ〜。

先生は「男性は、ホルモンの関係で体重も年齢とともに減り始める」というが、タカさんの場合、まだ体重は減りはじめてはいない、というか増えがちである。

身長は縮んだが、体重はまだ減らない、ということは−−−まだまだ、若い！ということなのだろうと、勝手に信じることにしよう。

（11/25/13 9:00pm S.T.）

アウトでチェンジ？

作家出身とは言え前の石原さんと同様に都知事という職についたのだから猪瀬さんも今やきっと「政治家」であるに違いない。

政治家という人種は、我々とは随分と違う図太さがあるから（図太くない政治家というのにお目にかかったことがない）、これだけバレバレのウソをついても逃げ切ってしまう可能性もないではないが、まあ、一般人がみればもうこれは完全にアウト、都知事辞任は避けられないだろうと思われるのだが―――。

公職選挙法違反容疑で6人の逮捕者が出た徳洲会から5000万円の資金提供を受けていた猪瀬東京都知事、記者会見では「個人的に借りたが全額返した」と釈明していたが、大汗をかきながらしどろもどろになっている会見の映像が全国的流れては、政治家以外の、まともな神経の人間ならとても耐え切れずに辞職しそうなものだが−−−。
「なんの為に借りたのか」という問いに「借りる意味がわからないで借りた」、「なぜ借りたのか」については「先方から申し出があったもので、自分から申し出たものではない」「個人で借り入れをもっていると少し安心できるとおもったから」、「なぜ返済が今になったのか」についても「妻の死去や五輪が重なり忙しかったからつい―――」「徳洲会の強制捜査の直後になったのはタマタマ」、というのだからこんな釈明が通ると思っているとしたら、猪瀬さんという人、前職の作家としての想像力、創作力もたいしたものではなかったのではないか、とも思う。

猪瀬さんは「ウソではない！」と主張されるのだろうが、今、彼の説明がウソではない、と思っている人は、多分本人を含めて皆無ではないだろうか。

ガリバー旅行記の作者スィフトに「一つウソをつくと、20の別のウソをつかなければならなくなる」という言葉があるが、猪瀬さんも「借りた」といったが為に、「借用書の宛名はだれか？」と問われて「わからない、名前をみていない」などとわけの分からないことを言わざるを得なくなってしまったし（誰宛かも確かめないで5000万円の借用書を書く人がいるものだろうか？）、「借用書の現物はどこにあるのか」　と問われて「手元にあるかわからない」などと答えざるを得なくなっている。（5000万円の借用書は、普通5000万円返済した時に、取り戻すなり、先方からの受取書をとっておかなければ安心できないだろうに）

その後の追加報道では「実は、猪瀬氏が最初に申し入れた資金提供は1億5000万円だが、徳洲会側が5000万円に値切った」などとも言われ始めている。よしやそれが事実ではないにせよ、なにせ脛に傷のある身の猪瀬さんには「そんなことはない！」と怒鳴り込むほどの元気はないだろうか。（変に反論すれば、更につっこまれるだろうし）やっぱりこの決着は猪瀬さんの「都知事辞任」迄はおさまらないように思うのだが−−−。

猪瀬辞任ということになると、次の都知事選には、未成年淫行前科のある東国原やら、ブラック企業ワタミの元会長たちが動きはじめているのではないか、蓮舫さんをや」、ひょっとしたら鳩山・菅といった元首相のような｢忘れられた人たち｣迄もが出てくるのではないか―――などと考えると、それはそれで、イヤーな気分にはなるが。