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2018年9月
＜＜8月タイトル＞
09/28 絶体岡田押し 09/27 ゼロリスクと節電要請 09/26 自然の摂理 09/25 水に落ちた犬 09/21 ヤクザと娼婦 09/20
ゲシュタルト崩壊 09/19 世代ギャップ 09/17 熱血指導
2018年9月28日
絶対岡田押し
千葉ロッテの外野手、岡田幸文選手が引退を発表した。岡田といっても千葉ロッテファン以外の人にとっては余りなじみのない選手かもしれないが、長年のロッテファンであるタカさんにとっては、絶体押しの選手のである。
作新学院出身だが、甲子園経験はなく日大に進むもすぐに右ひじを故障してしまい大学を中退、地元に戻り足利ガスの嘱託社員となりプロパンガスの配送（重いものになると総重量は50キロ位になる）の傍らクラブチームの全足利クラブに所属し全国クラブチーム選手権優勝に貢献するなど活躍したが、ここでも再び肘を故障するなど決して恵まれた野球人生ではなかった。その間、足利市役所に勤める11才年上の女性と結婚し、野球を続けた結果、08年、高校卒業後6年目の24才の時に千葉ロッテマリーンズから育成ドラフト6位の指名を受けた。
育成枠とはいわば2年間限りの「お試し期間」（見習い）のようなもので、そのお試し見習い期間内で支配下登録を勝ち取らない場合は、クビという厳しい立場であり、給与も年間200万円ほどに過ぎないこともあって、ロッテ入りを猛反対する姉さん女房の奥さんを「2年やって駄目だったら諦めるからどうしてもやらせてくれ――」と説得し、さいたま市のロッテの独身寮に入居して単身赴任を始めた。
二軍のクラブハウスには、椅子と段ボール箱だけでロッカーもないという環境だったこともあり、後に岡田は「ハングリー精神を鍛えられた」といっている。
幸い翌年3月に支配下登録され、背番号66をもらい独身寮を出たものの、一軍ではなかったこともあって、足利市内の自宅から二軍の練習に通ったというのだから、「苦労の人」だった訳であるが、しっかり者の妻も、夫が支配下登録され年俸450万になったとはいうもののいつクビになるか分からないからと――と足利市役所勤めを続けた（今現在も務め続けているとか）岡田の単身赴任生活は今も続いているという。
しっかり者の姉さん女房と努力家の夫という美談は、とかくチャラいイメージのあるプロの花形選手の私生活に比較して、野球ファンのおじさん達の心を揺さぶる――。
その後、岡田は大活躍、特に2010年のロッテの日本一を決めた中日との決戦での延長12回表の決勝打、あるいは2年連続でゴールデングラブ賞を受賞した神業ともいえるセンターの守備は、あれからすでに10年近くが経つというのに忘れられない。
岡田が活躍していた時期にはどんな鋭い当たりがセンター方向に飛んでいく限りは（時にはライトやレフトの守備位置でも）、いつの間にか岡田が現れ超ファインプレーで捕球してくれると信じていたからロッテファンとしては外野にライナーやフライがとんでいくと何か安心して見ていられた―。（参照：岡田名シーン集）
近年は若手の台頭もあって、かつてキャプテンや選手会長を務めた彼も、徐々に出場機会が減っていたのは仕方ないことだろう。岡田らしいといえば足の速さや守備の器用さに比べて打撃力が弱く（なにせプロ入り以来、2496打席連続本塁打なし（2017年シーズン終了時点）のプロ野球記録保持者であり、また2016年10月以来、現在まで57打席連続無安打という野手としてのプロ野球連続無安打日本記録58にあと１とせまる珍記録も更新中だ。そんな珍記録も含めてこんなに魅力ある選手はいない、辞めてしまうのは寂しいが、タカさんは全てを含めていつまでも「絶対岡田押し」である。
（09/27/18
10:00pm）
2018年9月27日
ゼロリスクと節電要請
震度7の地震の影響で大規模停電が起きた北海道では、地震直後から更なる系統停電のおそれもある中、全道に20％の節電を呼びかけた。
結局、どうにか難局を切り抜け、地震から14日目には苫東厚真火力発電所の1号機が再稼働したことでこの節電の呼びかけも解除され事なきを得たが、北海道の電力力需要のピークである寒さの厳しい冬季でなくて、比較的需要の少ない夏季でよかったと関係者はホッと胸をなでおろしているという。
でも、全てを「よかった、よかった」で済ませてよいのだろうかと思わないではない。それは今回のことで、今後の北海道の電力需給について不安に感じたことが多々あったからだ。一つには、北海道電力の20％の節電要請にもかかわらず節電実績は需要が比較的少ない夏季にもかかわらず毎日10％程度（最高でも13％）と目標値の半分が精々だったことである―――3.11以降の計画停電やら節電要請を受け、関東や関西では照明がいつもの半分以下に落ちた地下道を歩いたり、計画停電に備えて夜の9時には寝床に入ったりしてどうにかこうにか節電要請にこたえた思い出のある身にとっては、「北海道の人って結構人の言うことを聞かない性格なのかしらん？」などと思ったりもした。
「結局、何も起きなかったのだから別に大騒ぎする必要もなかったのでは？」なんていう意見もないではないし、「原発を動かさなくても済んだじゃないか、やはり原発はいらないのだ！」なんていう声も大きいようだが－－－。
しかし、いま北海道の電力は苫東火力発電所という大型火力発電所を常に80％以上（火力発電所としてはフル稼働に近い状態）の稼働状態に置いて、しかもその大型火力発電所一ヵ所に北海道全体の電力を大きく依存した状態にあるという事実（火力発電所は安全運転を持続させるためには稼働率は精々50％ていどに留め、常に半分は修理や定期点検をしていることが望ましいといわれている）を知り、又、一部を依存している自然エネルギー（風力や太陽光）は、常時活用できるものではなく（特に悪天候が続く冬場には頼りにならない）、しかも自然エネルギーによる発電量の不足は、きわめてきめ細やかな火力（石油なりLNG、あるいは石炭）発電によって補わないと北海道全体の電力需給のバランスが崩れ、系統停電という大規模停電を起こす恐れがある―――という事実を忘れるべきではない――とあらためて知ると、「原発がなくても大丈夫－－－」等というのんきな話ではなく、「原発というピンチヒッター（元４番打者）が使えない状態では、北海道の電力は常に綱渡り状態だという－－－冷徹な現実こそ気付くべきだ。
四国の伊方原発の再稼働に高裁はGOサインをだしたが、１万年に一度の確率で起きる阿蘇山の噴火の火砕流が160キロ離れた伊方原発に押し寄せる可能性が否定できない以上、やはり廃炉にすべきだという訴訟がまだ目白押しで、実際に伊方が再稼働できるかどうかは何とも言えない状態だという－－－。
小惑星が原発に落下する可能性だって誰も否定できない。（実際6500万年前には一度地球に落ちてきている―――）国民は、あくまでもゼロリスクを求め、かつ豊富な電力の供給を求める一方、20％の節電要請さえも守れない－－－というのだから―――電力会社も大変だ。
（09/26/18 10:00pm）
2018年9月26日
自然の摂理
先日の敬老の日の新聞記事によるとこの日、日本の100才以上の人口は昨年比2000人ほど増え69,785人に達したという。
老人福祉法が施行された1963年には100歳以上人口は全国で153人だったというからわずか50年余りで460倍という物凄い伸びを示した訳だ。（63年の総人口が9600万人あまりだったから総人口（現在1億2400万人）の伸び率を考慮しても長寿者人口の伸び率は桁外れである）
こんなに長寿者が増えた要因は、勿論日本が豊かになってきていることにあるのだろうが、医療技術の進歩、社会福祉制度の充実等々様々な要因が重なっているのだろう―――、いずれにせよ喜ぶべきことではある。
ただ、この7万人余りの100才以上の長寿者の男女別内訳をみると女性が88.1％と圧倒的に多く男性の100才以上人口はわずか1割程であるというから男性の片割れであるタカさんにとってはちょっと寂しいようなところもある数字だ。（もっとも、反面100才以上なんてあまりにも未知の世界でもあり、恐ろしい世界にも思えるから、ホッとする面もないではないが）
基本、一夫一婦制で成り立っている人間社会では、種族の保存上最も効率の良い生物学的、男女性差は50：50であるといわれている。
極端にいずれかが少ない（あるいは多い）と、種族保存のための争いが多くなり、あまりに性差が大きくなりすぎると種族の保存が難しくなるとさえいわれているから、新生児の年齢では男105人に対して女100人が生まれるものの男子の幼児死亡率は女子に比べて若干高いから、両者が生殖年齢に達するころには丁度50:50に調整される－－－というのが、何百万年かをかけて人類が到達した自然の摂理だというのだが―――繁殖年齢を過ぎてもなおかつ生き続ける（死なない）ということになろうとは―――自然の摂理も気付かなかった（？）結果、100歳以上の人口比率女性88％などという事が起きているのではないだろうか。
「人生わずか50年」と誰もが達観して生きてきたのであろう長い日本人の歴史も、わずか100年余りで女87才、男81才となり、それよりも年長者は女性ばかり―――という時代が来るなんて―――さすがの自然の摂理も気が付かなかったようだ。
（09/25/18 10:00pm）
2018年9月25日
水に落ちた犬
保元平治の乱で源氏を滅ぼした平清盛は敵の総大将である源義朝の子、当時13歳だった頼朝、そしてその弟義経を殺すべきだという部下たちの意見にも関わらず母親の「かわいそうだから」という意見を入れて二人を殺さず、頼朝を伊豆に島流し、義経を鞍馬山に預けることにしたが、その後「平氏に非ずんば人にあらず」といわれるほどの栄華を誇ったその天下もわずか25年程で、頼朝、義経の兄弟によって滅ぼされてしまった。
清盛の生涯最大のミスは、情にかられて頼朝、義経を殺さなかったことだ―――と今川の人質として若き日々を送っていた頃の徳川家康は学び、大坂の陣の後、非情に徹して秀吉の遺児秀頼の命を奪った――このことが徳川300年の長期政権を築いた第一の要因である－－すなわち「勝者は敗者を徹底的に叩かなければ、いつの日か敗者の反撃を受けることになる」というのが一つのシビアーな教訓であるのだが――ビジネスの場面などでは今も重要視されるこの教訓の評判は、どちらかというと「情の世界」の価値観を重んじる日本ではよくない－－というよりもむしろ悪い。
勝負がついたら双方が戦いの事は水にながして、敗者は素直に負けを認め、勝者はおごらず、両者は又元通り恨みっこなしにしましょう－－というのが藩邸焼き討ちや東北戦争でことごとく薩摩に逆らった庄内藩に対して寛大な処置を施した西郷隆盛の処置であり、その敗者にたいする寛大さに感激した庄内藩が「南洲翁遺訓」を編纂し西郷の名声を高め今日にいたる―――という美談として語り継がれている―――というのが日本的価値観であるともいえる。
自民党総裁選で安倍首相と戦った石破茂氏と彼を支持した勢力をどのように遇するか―――当分、この話題が賑やかになりそうだが、魯迅の言葉といわれる「水に落ちた犬は徹底的に打ちのめすべき」（あれだけ刃向かった以上許さない！）という声がある一方、負けた方の石破陣営からは「勝負が終わった以上、ノーゲームとして党内宥和を計るべきで－－－（負けた石破支持派にも冷や飯を食わせないで、温かく遇してほしい）」という虫のいい声が上がっている。まさに、平清盛方式で行くべきか、徳川家康方式で行くべきか―――といったところだが、暫く政治欄はこの話題でにぎわうのだろう。
「正直、公正、石破茂」というキャッチフレーズで総裁選を戦った石破氏は、このキャッチフレーズはモリカケ問題での対応が批判された安倍晋三首相への“当てつけフレーズ”とではないかという党内での異論に対して石破氏は「全くそんな意図はない」と言いつつもこのフレーズが言外に「安倍は、不正直で不公正だ」と言っている安倍陣営に対する「人格攻撃」であることを疑う人は多くない。
政策論争ならともかく人格攻撃（とうけとられる）は、やはり総裁選のような場面で使うのはまずかったと言えるだろうし、しかも「負けた側も、それなりにポジションを与えるべきだ！」という主張は、安倍さんならずとも「潔くないなぁ〜」と思わないではない。
ただ、石破支持派を冷遇すると、戦略的には正解かもしれないが「情の世界」に生きる日本人の多数世論にとっては安倍氏のポイントは下がるかも知れない。残り3年の任期を無事乗り切る為には「水に落ちた犬」の扱い方は意外と難しいようにも思う。
（09/24/18 10:00pm）
2018年9月21日
ヤクザと娼婦
映画の役者としての経験がほとんどない人を話題優先で映画に使うことがあるけれど、その人物が男性ならばヤクザ役、女性ならば娼婦役で使うのが最も無難だし、概してうまくいくのだとある映画監督が語っていた。
監督によると、男は誰でもヤクザの要素をもっているし、女は皆、大なり小なり娼婦的な要素をもっているから変に演技をつける必要がないのだ―――と若干、偏見的な言い方だったが―――なるほどと思い当たる節もないではない。
たしか元野球選手の江夏豊が初めて映画に出た時にもヤクザ役だったと思うが、彼の経歴もあったのだろうか（確かヤクザとの交際で事情聴取されたり、覚せい剤使用で逮捕されたり－－ということがあった）意外と役にはまっていて迫力があり素人という違和感がなかったような記憶があるし、最近では（タカさんは見ていないが）元AKBの大島優子の娼婦役が好評だったと話題になってもいる。なにせ元AKBでは大島優子にたいして演技経験がある訳でもないだろうし、これも先の監督談（女は皆娼婦的なところがある―――）が符号するようにも思う。
それに、好青年役だとか、純情な娘役というのになると演技力はともかく容姿次第では絶対に向きそうもない人がいて、江夏や大島だとちょっと（どころか土台）無理という感じがするけれど、ヤクザと娼婦ならば男女ともに誰でも無理ではない―――というところもあるように思う。（三浦友和がヤクザ役をやったこがあるし、吉永小百合が娼婦役をやったこともあったけれど、結構はまり役だった）
生まれつき演技力のえの字もないタカさんだが、若い頃には、好青年役は無理だったとは思うがヤクザ役ならできないこともなかっただろう―――なんて思うのだが―――。
（09/21/18 10:00pm）
2018年9月20日
ゲシュタルト崩壊
米中の貿易戦争がエスカレートの一方だが、人迷惑なGDP世界一二位同士の巨象のガチンコ相撲のお陰で回りにいる小動物、日本やEU、アジア諸国は下手に口出しでもしようものならどんなトバッチリが来るかわからないから戦々恐々としてオロオロと見守るしかない状況だ。
ひところなら「自由貿易」こそ、正義だと声高に主張しておればよかったのだが、トランプさんの「アメリカファースト」のもとでは最早「自由貿易」もかつての神通力はなく、方やメンツを重んじる中国にとっても、今更ここで引くわけにもいかず――ほんの少しまえまでは自由貿易の阻害国のようにいわれた国がいまや自由貿易の守護神のようなことを言い始めている。もう少し前までの常識が通用しない時代になってしまった感があり、何でも一言いいたいタイプのタカさんも、この頃はさっぱり口数も減ってしまっている。
本来、関税を挙げて輸入を阻止するという貿易政策は、その国の生産者を保護して、消費者にその費用を負担させる政策なのだが、今のアメリカでは全員が生産者側にたっているかの様相で、結局、自分達が負担することになる高い関税をトランプ氏がかけても、消費者目線での反対論は言えない雰囲気になっている様相だ。（もっとも、日本だって輸入米への高い関税は、結局消費者の負担になっているにも関わらず声高にコメの自由化を叫べない状況ではあるが――）
中間選挙でのトランプ氏と共和党の応援グッズである、大きなアメリカ国旗や「トランプ」と書いた旗を今フル生産しているのは中国のメーカーであり、彼等はこういった製品に20数パーセントの関税がかかるまえに、一刻も早く輸出してしまおうと、今や工場は、昼夜徹しての旗作りに励んでいる―――というニュースをやっていたが、アメリカ人の愛国心を惹起する為の国旗一つにしても、そして中国を「アンフェア―な国」として非難するトランプ氏の選挙応援グッズも、なんのことはない中国から輸入している国が、その輸入した自国の国旗に高い関税をかけている―――という姿に、何が何だか分からなくなりそうで、頭が混乱してゲシュタルト崩壊を起こしそうな気分だった。
いやはや、この騒動、果たしていつかは納まるのかそしてどういう形で納まるのかさっぱり見当もつかないが、最悪の場合、世界恐慌後に起きた経済ブロック化から大戦へ―――という破滅の道へとつながりはしないかと―――不安もクビをもたげてくる。
（09/19/18 10:00pm）
2018年9月19日
世代ギャップ
安室奈美恵の引退で随分と盛り上がったようだが正直言ってタカさんにとっては何のことやらさっぱり意味が分からないからテレビがこの話になるとコソコソとトイレにでも行くフリをして部屋に引っ込むしかない。なにもタカさん一人だけではない、老夫婦（？）の二人暮らしでは妻だって興味をもって番組を見つづけているとも思えない－－－。やはりタカさんの世代位になるとアムラー世代とは相当のギャップがありそうだ。
そういえば30年以上前のことだが、副社長に誘われてランチを食べに行った際、近くの席に松田聖子がマネージャーたちときていて食事をしていたことがあった。「副社長、松田聖子がきていますよ！」と小声で伝えたら副社長が「それ、誰だ？」と言ったのでびっくりしてしまった。
20歳近く年上のどちらかというと芸能情報などにはうとそうなまじめ一方の人だったが、まさか今を時めく（その当時、郷ひろみとの破局だの、神田正輝に乗り換えたのととかく話題に上っていた―――）松田聖子を知らないという商社の副社長がいるとは―――思わなかっただけにびっくりしてしまった。
タカさんがびっくりしているものだからマズイ！と感じたのだろうか副社長が「ああ、あの歌を歌う人か？」と言った時にはもう笑いをこらえるのに必死だった思い出があるが、あれこそ、いま安室奈美恵を知らないことでタカさんが味わっている「世代間ギャップ」というものだったのだろう。
もっとも、安室奈美恵1977年生まれ、デビューしたのが10代の頃で以来、アムラー旋風を巻き起こし常に芸能界の話題をさらってきた―――とはいうものの、彼女のデビューした頃といえばそろそろタカさん世代は、そういう流行には興味を失いつつあったころで、ましてや女性に大人気だったという彼女は、デビュー以来、オジサン度を深めつつあったタカさんにとっては、別段、妖艶という訳でもなく―――益々、興味の外に去って行った感じであり、今となっては名前は知ってはいるが顔は思い浮かばない「ああ、あの歌を歌う人か？」程度の存在なのだ。
AKB48だの乃木坂ナンチャラといった女の子のグループにいたっては養鶏場でメンドリの一羽一羽の見分けがつかないのと同じで誰一人として名前も顔も見分けがつかない。相当、ボケてきたのかなぁ〜とも思ったが、同世代の友人たちに聞くと皆同じだというから、ちょっと安心している。
女性陣だって世代ギャップはあると思う。例えばもう75才近くにはなっている舟木一夫が今も全国各地を回ってコンサートをやっていると、タカさん世代あるいはそれより上の世代のオバサン、オバアサンたちが大挙して押しかけ紫色の学生服を着て「高校三年生」を熱唱する舟木一夫に熱狂している―――なんて言う話も聞く－－－。
タカさんが今もちあきなおみやテレサテンのCDを愛聴し、AKBの見分けがつかないのは、極々自然の成り行きなのかもしれない。
（09/18/18
10:00pm）
2018年9月18日
熱血指導
かつては「熱血指導」等と言われ褒められることもあった暴力や暴言を使っての指導の雲行きが今や全く怪しい。運動部の指導者や全国規模の競技団体の監督、コーチの類のみならず考えてみれば学校や塾の教師やら講師の中には「熱血指導」を売り物にした有名指導者がいて世の中がそういった指導者を称賛する風潮さえあったのに―。
まあ、時代の移り変わりの早さというべきなのか一転しての（？）世の中の波の変わりようには（いい事だとは思いつつも）その豹変ぶりに驚かされる。
最近のマスコミを賑わせた指導者による暴力事件の例をみているとその多くは生徒たちの親がそういった「熱血指導」を容認するのみならず積極的に自分の子弟をそういう指導者の下へ送りこんで、「うちの子を徹底的に鍛えて下さい！」なんて要求している場合が多いことに気付く。
例えば、日大のアメフット部での監督、コーチのパワハラの際にもそもそも息子を日大のアメフット部に送りこんだ親達が、あたかも厳しい禅寺に息子を送り込んだ親同様に過酷な指導（とは名ばかりの）を望んだ節がある。
事件が発覚して今や「日大アメフット部出身」の肩書が息子の経歴にとって汚点になる可能性がでてきて何か手のひらを返したかのように「父母会」の名で大学当局を非難している姿をみると「もう少し早くあなた方が気付いておればこんなことにはならなかったのでは―――」と思わないではないし日体大の駅伝部監督をパワハラ指導によってクビになった監督は以前、愛知県の高校駅伝部の監督として無名だった同校を全国高校2位にした実績があるがこの高校でも部員へのパワハラで懲戒処分を受け退職したことがあるというが、その際には同校のPTA関係者からは、指導継続を求める約3万8000人の署名が集められたことがあるという。
すなわち親達は「あの厳しさがあったからこそうちの子たちは全国2位になったのであって、引き続き渡辺さんに指導を続けて欲しい－－－」とパワハラ容認とも受け取れる反応をしたわけだ―――。
そんな経緯もあったからこそ、このパワハラは却って渡辺監督の勲章ともなり、日体大荏原高校の教諭をへて日体大の駅伝監督として迎えられたのではないだろうか。
そして、また再びパワハラ（暴力）指導で同大を駅伝名門校に育てたのであって、時代の風潮で今回クビにはなったものの、そんなパワハラ指導が今までは「熱血指導」として皆の賞賛を浴びていたことを忘れてはならない。
日体大のこのパワハラ問題、渡辺監督一人の責任というよりはそういうパワハラを（結果さえ出せばOK！）とばかり支持してきた、父兄や学校関係者、広い意味ではそういう風土にあった日本の体育界全体、いや日本の文化全体ということも出来るのではないかと思う。（処分を発表した日体大の学長は、なんとあの女子体操のパワハラ問題を起こした塚原夫妻を追及する立場をとった体操協会副会長でもある具志堅幸司氏であるというのも――このパワハラ界（？）の深さを思わせる。
竹刀を持った講師がハチマキを占めた健気に頑張る塾生たちを「熱血指導」するのが売りの有名学習塾もそこに子供たちを通わせているのは、その「熱血指導」を望む親達である。もし「車輪の下」の主人公のように子供がプレッシャーにまけて自殺でもしたら―――親の責任は―――どうなるのだろうか―――。
（09/17/18 10:00pm）
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