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2018年12月
＜＜12月タイトル＞
12/28 天候というものは 12/21 宇宙は広い 12/19 タスマニア人の怖れ 12/18 年俸公開 12/17 パリ協定はどうなる 12/14 加齢ですね 12/13 霜柱 12/11 親の顔が見てみたい 12/07 民主主義のコスト 12/06
最善の防諜法 12/05 文句を言う権利 12/04 海外志向 12/03 男子厨房に入らず
2018年12月28日
天候というものは
三連休の終末から日本有数の豪雪地帯として名高い越後の十日町の温泉に出かけていた。
クリスマスの時期でもありホワイトクリスマスを過ごせるのではと降り積もっている雪を期待もしていたのだが、何と到着した日の朝に初めて纏まった雪が降った、とのことで、ところどころに10㎝位の雪がある程度、近場のスキー場も未だ営業していないというし、パンフレットを見た妻が楽しみにしていたスノーモービルの体験とやらも雪が足らずに未だやっていないというではないか。
関東にいると雪自身をひと冬に一度か二度見る程度なので、ドカーンと降る雪とか数メートル積もっている雪、というのに何となく憧れもあったから正直肩透かしを喰ったみたいでガッカリもしてしまったが―――地元の人は年越し迄に一度も雪下ろしをしないで済みそうだから大助かりだ！と言っていたから、大雪だとか豪雪と言う悪天候がない事を喜び、雪のない地方に住む我々は、無責任に雪がないことにガッカリする―――というのだから――天候に対する考え方の違いは実にさまざまであることにあらためて気付かされた。
考えてみれば、今年は日本中で例年以上に色々な天変地異が起きてきたが、被害に会われた地方に住む人々の苦しみは大変だったろうと同情にたえないけれど、やはり自分がそういう目にあっていないと、どこか実感を伴わなかったことは否めない。
まあ同じ豪雪地帯の人のなかにもスキー場関係者は雪が降らないのを嘆いている人もいるに違いないから、世の中、誰にとってベストの天候というものはないということなのかもしれないが――――。
タカさんだって、今年の夏の暑さには初めて熱射病で倒れ、しかもそれが2日連続だっただけに古希を過ぎた自分の体力を過信してはいけないということを思い知らされたのだが、これだって倒れて以降は体力を過信しての無理をしないようになったし、酒量も（いくらか）セーブするようになったし秋口からは適度な運動にこころがけるようになったから、長い目でみればひょっとしたら今年の夏の猛暑が、タカさんにとっては「怪我の巧妙」になるかもしれないし―――。
そんなこんなで、早くも、もう年の瀬となった。
例年通りこの「日々早々」も今年は今日から新年の1月7日まで休みに入ります。
今年も一年ご愛読いただきありがとうございました。
それでは、皆さま良いお年をお迎えください。2019年が皆さまにとってより良い年でありますように。
（12/27/18
10:00pm）
2018年12月21日
宇宙は広い
JAXAが2014年12月に打ち上げた探査船はやぶさ2は今年目標とする小惑星リュウグウに到着、回りをまわりながら来年には着陸する予定だという。
リュウグウは火星と木星の間にある小惑星帯にある100万個とも言われる小惑星の一つだが、宇宙のスケールでいえばそんな近くの小惑星まで4年掛かって、やっと到達したというのだからやっぱり宇宙は広い！ということを実感する。
SF映画などだと小惑星帯に宇宙船が突入すると右に左に小惑星がビュンビュン飛び交っている―――等という迫力満点の場面もあるが、小惑星帯自身が周囲25億キロにわたるし、その幅は約3億キロにも及ぶ（しかも立体的な帯である）から例え100万個といわれる小惑星といえどもその散らばり方は物凄くまばらで、単純計算で見てもリュウグウの隣の小惑星までは恐らく数万キロは離れている計算になる。
例え隣の小惑星まで1万キロだったとしても周囲数百メートルにも満たない隣の小惑星は肉眼ではとても見えないはずだから、さし当ってリュウグウが他の小惑星に激突する！などというリスクは殆ど皆無といってよい。
しかし、そんな遠くにあるそんなに小さな天体に4年をかけて正確にロケットを到着させたというのだから、人類が備えた科学技術の凄さはまさに神業以上の物といえないだろうか。宮本武蔵は飛んでいるハエを箸で捕まえたといわれているけれど、武蔵の神業もはやぶさ2の偉業に比べればいささか色あせるような気もする。
ところで、つい最近、新たな太陽系外円天体、恐らく準惑星を発見したという科学記事を目にした。
Faroutと名付けられたこの天体は、地球と太陽の距離の約120倍（120AU）以上も離れていて、いまのところ正確な大きさもはっきりしないようだが、何しろ太陽から一番遠い惑星である海王星でもその距離は太陽から30AUしかないのだから、とんでもなく遠い距離にあるということになる。太陽から地球までの距離を光だと8分ほどで届くが、120AUの距離にあるとなると太陽の光がこのFaroutに届くまではなんと16時間40分もかかる計算になる。気の遠くなるような距離だ。
しかし、このFaroutに探査機を送ろうという構想があるという。今現在冥王星を目指して飛んでいる無人探査機「ニュー・ホライズンズ」は、時速約6万キロというスピードで飛んでおり、もしこれと同型の探査機をFaroutに向けて打ち上げれば35年から40年もかければ到達できる！らしい。来年探査機を打ち上げたとしてもタカさんの生きている内にFaroutの映像を見ることはできないが、子や孫、そして曾孫たちはそんな映像をみることができるかもしれないと思えば何だかワクワクしてくる。
人類は凄いなぁ！と思ったが、もう一度、先ほどの計算の通りFaroutまでは光速で16時間40分であるということを考えると---たいしたことはないのかなぁ――という気がしないではない。
というのも、陽系全体の大きさは（端っこにあるといわれるオールトの雲まで）1.6光年、太陽の一番近くにある恒星であるケンタウルス座アルファ星までの距離は4.37光年であり―――宇宙の果てまでは少なくとも138億光年である――――光が16時間40分で到達できる距離を人類は35年から40年かかるとなると――――やっぱり宇宙という奴は想像もできないほど広い―――という事実を突きつけられたからだ―――。
（12/20/18
10:00pm）
2018年12月19日
タスマニア人の怖れ
世界最大の肉食有袋類であるタスマニアデビルで名前を知っている人は多いと思うが、タスマニア島はオーストラリア大陸の南に位置する北海道よりちょっと小さいぐらいの島である。オーストラリアの州の一つであるのだが、州の人口は50万人に満たず南極海に浮かぶ自然豊かな美しい島だという。
オーストラリアという国自身が日本の約20倍という広い国土をもっているが、人口は日本の約1/5に満たない国で、タスマニア州はそのオーストラリアの面積の1％、人口は2.3％を占めるに過ぎないというから、日本で言うならばタカさんの出身地である鳥取県のような存在である。（鳥取の人口は日本全体の0.5％、面積は0.9%）
ところが、このタスマニア島は地上に残された最後の未開の大陸である南極大陸に近いことから、最近は世界制覇を狙う（？）中国が南極進出の前線基地として着目し、その戦略的な進出が目立っているという。今年もタスマニアを訪れた観光客は他の国よりも圧倒的に多く、留学生もほとんどが中国からであり、今やタスマニア経済は中国抜きでは考えられない状態だとか。
今現在、オーストラリアの総人口の5％は中国系移民でありその比率は年々増加しているが、中国がまず手始めとしてこの人口の少ないタスマニア島に集中的に移民を送り込んでいるとの噂は絶えないという。先ごろの州議会議員選にも中国系移民候補が出馬して、現職の候補と激しい選挙戦を繰り広げたことがテレビドキュメンタリーでも話題になっていたが（結局、中国系は接戦の末敗れた）、早晩、国会の議席も、中国のこの勢いが続けば中国系が進出してくるようになることは、明らかだとか。
増えすぎた移民や難民によって伝統的な社会が変容していくことで、古くからの住民社会との間で激しい摩擦が起きているヨーロッパやアメリカの例をみるまでもなく、元々の人口が少なく制しやすい、しかも資源に恵まれたオーストラリアが中国に狙われるのは当然だろう。その手始めとしてのタスマニアが直面している問題は、日本も他人事だと傍観していられないような気がする。
10年程前に上海に行った時、中国人のガイドさんが「中国人は14億人いるからその1％が日本に移民したら――日本列島は沈んじゃいますよ―――」と冗談を言って笑わせていたが、今日発表されたところでは、今年一年間のインバウンド客は遂に3000万人を突破し内中国人が700万人、と聞くと何となくタスマニアに押し寄せている荒波が日本にも来るような気がして心が騒ぐ。
2017年現在でも日本には既に130万人の外国人労働者と30万人の技能実習生がいるが、今月国会を通過した入管法改正案によれば外国人労働者を更に120万人増やすのだとか―――。少子化、人手不足の中では止むを得ざる措置ともいわれるが、安倍内閣の支持率がこの入管改正法を国会で通した途端に6％も落ちたし、入管法による外国人労働者の受け入れを「評価しない」という世論が65.8％にものぼったところを見ると―――日本人の多くもオーストラリア、タスマニアの人々がもっている「中国への恐怖」を感じ始めているのかもしれない。
（12/18/18 10:00pm）
2018年12月18日
年俸公開
他人の収入が幾らぐらいあるのかを知りたがる人は多い。
古い日本の道徳としては、他人の懐勘定を詮索することは卑しい事とされていたから気にはなっても直接聞いたりはしないのが礼儀とされていたものだが、戦後から2000年頃まで各地の税務署が、毎年度高額所得者の氏名、住所等を所得ランキング形式で公表していて、このリストは、別名「長者番付」ともいわれ新聞や雑誌が好んで取り上げたものだから、この風習のお陰で（？）日本人も結構遠慮会釈なく他人の懐具合を詮索するようになってしまったような気がする。
その人の年収といったものは個人情報の最たるものでもあり、本人の許可なくお上が勝手に発表してしまうのはいかがなものか――という批判が一時、強まり、又、長者番付に記載されたばっかりに、親族が誘拐されるとか強盗に狙われる―といった被害が起こり、得体の知れない宗教団体やら慈善団体からの寄付依頼が殺到する等の事例も頻発したことから07年頃からこの長者番付の公表は中止されてしまった。
ところが、今度は例の日産のゴーン元会長のような高額報酬をごまかす者が続出、やっぱりある程度は個人情報を守りつつも（名前を公表しないとか、住所をおおまかにしか言わない）今度は「個人納税額番付」ならいいだろうとか、会社法を改正して1億円以上の報酬を得ている役員名の公表が義務付けられる等、手を変え品を変えての長者番付の復活がはかられているようだ。
そんな中、プロ野球選手だけは個人情報保護法などまるで関係なく昔から一貫して毎年年俸額が公にされている。選手本人が明らかにする場合もあるが、球団や新聞社が本人の許可なく公表してしまう場合も多く、野球選手だけは一貫して個人情報保護の恩恵にはずっと無縁だったと言ってよいようだ。
今の時期佳境を迎えているプロ野球選手の契約更改でも、高額年俸選手ばかりではなく、一般のサラリーマンよりも低いのではないかと思われる最低保証レベルの選手の年収までもが、遠慮会釈なく連日の新聞記事を賑わしている。
今日も巨人軍の菅野投手が年俸6億5千万で契約更改したという記事が出ていたが菅野投手の場合（多分独身？）、家族の身の安全などは誰が保証しているのか、寄付の依頼などはどうさばいているのか等々、個人情報保護の観点からは随分気の毒な気もしないではない。（寄付というものはあくまでも自由意志で行われるべきものだ）
高額年俸もさることながら大幅減俸となって普通のサラリーマン並みの数百万円の年俸になってしまった選手は、選手自身は勿論、奥さんやら子供さんたちは回りの目が刺さるようで相当居づらい思いをしているのではないかと思う。
一応、プロ野球協約では年俸の減額幅は1億円以上の選手では40％まで、1億円以下の選手の場合25％迄となっているが、球団がこの選手はもういらない、と思えばそれ以上の減額を申し入れ暗に退団を迫る―――といった例は毎年あり（07年にはオリックスの中村紀洋選手が前年の年俸2億円から98％ダウンの年俸400万円を提示された例もある）スポーツ紙によれば、今年もシビア―な査定を受けている選手も多いというが、タカさんとしては個人情報の秘匿なんて全く無視してのそういった報道の氾濫は、選手個人や家族のことを思った場合いかがなものかと思うのだが―――。
（12/17/18 10:00pm）
2018年12月17日
パリ協定はどうなる
トランプ大統領が前任者のオバマ前大統領のレガーシ潰しの一環として地球温暖化対策のパリ協定からの離脱を宣言したこともあって、今月ポーランドで２週にわたって開かれていたCOP24も、あまり盛り上がらなかったようだ。
全世界で年間330億トン排出されているという温暖化ガスといわれる二酸化炭素だが、その28.4％が中国、第二位の米国が15.4％、次いでインドの6.4％と上位三国だけで世界の排出量の半分を占めているというのに、この中の、第二位の米国がどうせ再来年11月に抜けると宣言している協定を律儀に守っているのもバカバカしい―――という思いがちらつく国もあるだろうし、表だっては「俺たちだって抜けたいのに！」とは言わないまでも、地球温暖化対策に熱が入らなくなるのも、わからないではない。
ほんの数年前までは、二酸化炭素排出削減に関しては「我が国は発展途上中であり今排出を規制されては発展が抑制されてしまう！」と主張しその結果、削減を特例的に大幅に免除されていた中国が、今や排出量世界一になり、トランプさんがが‘パリ協定離脱’を宣言して悪役にまわったことで、対抗上、掌を返したようにCOP推進派として正義の味方面をし始めた中国だが、言葉とは裏腹に今年も前年より4％以上排出量は増えているときけば、だれもが「中国の温暖化ガス排出削減の意思」なんていうものを信用するわけもないし、インドや欧州各国だって温暖化ガス削減に動いた政権が軒並み支持率を落としていて今やレームドダック状態となっているのだから―――今更、温暖化防止策（二酸化炭素の削減）にそれほど積極的に打ってでるわけにもいかないのが実情だ。
日本やカナダの場合、同盟関係にあるアメリカが「パリ協定を離脱する！」と息巻いている中では、大将のアメリカを大声で非難して怒らせる訳にもいかないから「ここは静かにしていた方がよい」とばかりこれまたCOPにおいては静観を決め込まざるを得ない。
そもそもアメリカに代わってCOPのリーダーシップを取ろうとしている中国が、今回COP24の会期のぎりぎりまで「中国はまだ発展途上なのだから、温室ガス削減率はゆるめにしてくれ！」という理不尽な主張を会議の裏で様々に画策していたことがすっぱ抜かれているのだから―――COP参加国の信頼は集まる訳もない。
正直言ってこんな様子では暫く「世界的な地球温暖化対策の推進」は減速せざるを得ないのではないだろうか。トランプさんが弾劾裁判で罷免されるとか、次の大統領選挙で落選する―――などという事でも起きて、しかも「温暖化防止に積極的な大統領」が誕生する―――等ということでも起きて、再びパリ協定やCOPが再ブーストするなんていうことが起きるとも考えづらいとなれば―――ツバルなどの海面上昇によって沈みつつある島嶼国には申し訳ないが地球温暖化は続くと考えざるを得ないのではないだろうか。
（12/16/18 10:00pm）
2018年12月14日
加齢ですね
「当たるも八卦当たらぬも八卦」といわれる占いで、100％当る占いがある。「あなたはいつか死にます！」というものだ。
有史以来累積すればそれこそ500億人と推計される人類の中で今までに死を免れた人は一人としていないし、人生100年とかいや120才までは生きられる！という話まで出てきている今も、そしておそらく未来も不死の生命を得る者はいないだろう。
すなわちいかに健康な人といえども人は年老いてくると体のあちこちに不具合が出て、遂には死にいたるというのが他の生物同様に人の生命に組み込まれたプログラムだと言ってよい。
ただ以前と違って人の平均寿命がどんどん延びて、日本でも男性は81.09歳、女性は87.26歳となって未だ伸びる余地があるといわれ実際100才以上の人口も6万7千人というのだから年齢だとか老いに対する日本人の考え方が少し以前に比べても様変わりしているのは当然かもしれない。
先日ある会にタカさんと同い年（70過ぎ）の医者が数人いたのだが、偶々「加齢」の話になった時、今の老人が医者を訪れた際にその診断結果を伝える際に、「加齢ですね」という言葉は禁句になっていると異口同音に言っていた。
ちょっと前までは「お歳の所為もありますからねぇ〜」と言えば、皆結構納得していたのに今や「お歳」だとか「加齢」を持ち出すと患者が不機嫌になるのだそうだ。
自分はまだ60才台、あるいは70才台であり平均寿命にも届いていないし、100才までは未だ30年、40年あるというのに「加齢」だとか「お歳」の所為にするとは、この医者無責任なヤブに違いない！と怒りが込み上げてくるらしい。
仕方がないので最近は「お歳の所為」「加齢の所為」は禁句にして、xx症、○○性症候群、といった病名を伝え、処方箋を書くと患者は安心して帰る―――という笑い話のようなことを言っていた。
確かに、タカさんだって体が痒いのは「日光過敏症」だといわれ、視力の衰えは「白内障の初期」なんて診断されると納得するが、考えてみればこの二つともに若い頃には無かった症状だから、「歳のせい」「加齢だから」だとも思うのだが、病名を告げられ処方箋をもらったりすると何となく安心して律儀に薬を飲んで満足しているなんていうところがある。
信長は本能寺の変で、日頃から、好んで舞っていた「敦盛」の一節「人生わずか50年、下天の内に比ぶれば〜」と謡って死んでいったというが、それが長く日本人の死に際の潔さ、のように語られてきたのに今や「歳の所為」といわれて70才、80才の老人が怒るというのだから、良い悪いは別にして―――日本人もすっかり変わった、ということだろう。
（12/13/18
10:00pm）
2018年12月13日
霜柱
師走に入っても夏日に近いほど温かい日があったりして天気予報を余り信用しないタカさんも、さすがに秋ごろにやっていた「今年の冬は暖冬」という予想は、当り、かもしれないなあ～と思い始めていたのだが、漸く、昨日、今日と朝方の気温は冬らしく下がってきたし、ましてみぞれとまではいかないまでも冷たい雨が降ってきたから漸く師走らしさが出てきたかなぁ〜とも感じている。
地球温暖化の原因が人為的なものなのか、太陽黒点の不活性による自然現象なのかは相変わらず論争が続いているものの、ともかく「地球温暖化」はここのところは確かだという気がしなくもない。
というのも、半世紀以上前のタカさんの高校時代には、今頃の季節には、朝、我が家の庭先にも霜が降りて寒かったし、オーバーにマフラー、厚手の手袋をして白い息を吐いて通学していたような記憶があるし、駅までの道端には結構、霜柱が立っていてそれをわざわざサクサクと踏みしめて歩いたりしていた思い出があるのだが、ここ数年、冬になっても目立つほどの霜というのを見なくなったし、霜柱を踏みしめて歩いた―――という記憶があまりないようにも思うからだ。
まあ、もちろん実家は「冬寒く夏暑い」といわれる典型的な内陸気候（？）の多摩地区にあったし、今住んでいるのが湾岸地区（海沿いの為、そんなに寒暖の差が激しくない）の埋め立て地にあるのだから、その二地点の間の気温差は結構あり、今だって多摩の方は毎朝霜柱がたっているのかもしれないが―――もう実家を離れてから長い年月が経つからさっぱり感覚が分からない。
ただやはり、何しろ50年以上前といえば、まだ東京のいたるところの主要道路以外の道路は余り舗装もされていなかったことを考えると、今のように舗装されていない道がほとんどなくなってしまった時代と比較して「霜柱を見なくなったからやっぱり温暖化は進んでいるのだろう」と言ってしまうのも早計に過ぎるのかもしれない―――と思わないではないが。
（12/12/18
10:00pm）
2018年12月11日
親の顔が見てみたい！
成人した息子あるいは娘が犯罪を働いて逮捕された――となると、その親までもがマスコミに責任を問われ「申し訳ありませんでした」と謝罪でもしないといけなくなる――というのが未だもって日本の「常識」である。
円地文子の小説「食卓のない家」は、連合赤軍事件の仲間達のリンチ殺人で逮捕された犯人たちの親に、世間の非難が浴びせられ、中には会社を退職したり、自殺に追い込まれる者も出る中で一人「成人となった子どもの責任を負う理由はない」と息子との面会すら拒否し、謝罪も行わなかった主人公を扱っていて「問題作」と言われたことを思い出すが、あれからもうかれこれ50年が経とうとしているが、犯罪や不祥事の責任をその親などに問う、という日本の常識は変わっていないようだ。
覚せい剤常習で何度もつかまっている某女優の息子の場合も、もう40にもなるというのにその母親がマスコミの前で何度も謝罪させられて、つい最近の何回目だかの逮捕の際にはついにその女優も「もう、私にはどうすることも出来ません！」さじを投げた！という（気の毒な）ことまでニュースネタになっていたが―――。
日本以外の国とくに欧米では未成年、あるいは子供ならともかく成人した子供の犯した不祥事の責任を親が問われる、とか「謝罪しなければ世間がおさまらない」などということはないのではないだろうか。
こういった係累までもが罪の責任を訪われるという日本的制度（？）は、「一族郎党に罪が及ぶ」という封建時代の名残なのだろうか？
日馬富士に暴力を振るわれて大怪我をした時の貴ノ岩の場合、怒って加害者の日馬富士を引退に追い込んだのには、親代わりである貴乃花親方の活躍によるものだったが、その後、弟子の貴公俊が付け人に暴力を振るった時も、そして今回の貴ノ岩の付け人に対する暴力の場合も、加害者、被害者両方の親代わりともいえる立場だけに、世間の目は「一体、この部屋ではどんな教育をやっていたのだ！」という非難が起きているというのも、まあ、日本ならではの「常識」のようなものかもしれない。
勿論、先月、相撲界を引退して今や元貴乃花親方という肩書になってしまった身とはいえ、ほんの1ヵ月前まで「親」であったとなれば、成人した息子といえども「親の顔が見てみたい！」と非難を浴びせる日本社会がやはり放ってはおかない、というのは分からないではないが―――。
某女優が40過ぎた息子の責任のさじを投げたのと同様、元貴乃花親方も、今や親方を辞めた以上、その責任はない！と堂々と宣言したらよいと思うが――――そんなことをしたら世間は益々いきりたつだろうなぁ〜。
おかみさんにも逃げられて、元弟子の不祥事の責任まで問われるとは―――元貴乃花親方、いや花田光司さんとやらも日本の常識にからめとられた被害者ということだろうか。
（12/10/18 10:00pm）
2018年12月7日
民主主義のコスト
フランス革命のきっかけとなったパリのおかみさん達による「パンよこせデモ」とも言われるベルサイユ行進だといわれるが、このパンよこせデモは、前年の凶作や政情不安のために穀物の価格が高騰したためにパリ市民が主食とするパンにも事欠くようになり豪勢な暮らしぶりを続けているといわれた王家に対する怒りが元になって発生したものと言われている。
パリの市民がパンが無くて困っているという話を聞いた王妃マリー・アントワネットが「パンがないのならばお菓子を食べればいいじゃないの」といったことが、パリのお上さん達の怒りに火をつけたのだなどという後世の作り話が結構今もまことしやかに信じられているのは悲劇の王妃マリー・アントワネットにとっては気の毒な話ではあるが。
フランス各地で燃料税引き上げに反対する大規模デモが相次ぎ、一部参加者が暴徒化して治安部隊と衝突、多数の死傷者が出るに至って遂にマクロン大統領はさし当って6ヶ月間引き上げを延期することを発表しデモの鎮静化を図っているが、思い通りに国民の怒りが沈静化するかどうかは今のところ微妙な情勢だとか。
日本でも10年程前にガソリン税値上げに反対する当時の民主党議員の一部が「ガソリン値下げ隊」なるコッパズかしい名前の議員連盟を作ってパフォーマンスをやったことがあったが（その後、民主党が政権を取ったら結局、ガソリン税は元のままにした）、どうもガソリン税やら燃料税とやらは騒ぎを起こす火種になる要素があるようだ。（あの時値下げ隊で暴れた議員さんのほとんどが、今や消えてしまったが―――）
燃料税問題がなぜこれほどまでにフランス国民を怒らせたのかというと、地球温暖化防止の為に脱ガソリン車策を推し進めようとするマクロン大統領が「ガソリン車ではなく電気自動車に乗れ！」「ガソリン車ではなく公共交通機関を使うべきだ！」という意図から発想したものだというから、地方に住んでいて公共交通機関の便に恵まれない人達、あるいはガソリン車から値段の高い電気自動車への買い換えが容易ではない庶民層が、まさにあのマリー・アントワネットの「パンがないのならばお菓子を食べればいいじゃないの」といった事に怒りを爆発させたと同じ状況が出現した――という事らしい。
累積する財政赤字の削減を図り財政の健全化を図ろうという元々の目的の消費税の引き上げが、景気後退の怖れやら既得権益層の反発（選挙での大敗）への怖れから、雲散霧消してしまい、今や増えた財源は、むしろ庶民のご機嫌とりの為のバラマキの為に使われようとしているのにも似ている。
そうそう、ドイツでも寛容な移民政策を推し進めようとしていたメルケル首相も、民衆の支持を失いつつあり遂に党首の座を降りたし、アメリカでもかつての「リベラル主義の理想」は風前の灯となりトランプさんの「何が何でもアメリカファースト」が幅を利かせている。日本の消費税値上げ同様、理想主義的な政治目標とやらを貫き通すということは世界中どこの国でも難しいようだ。
まあ、それが民主主義のコストだということもできるのだろうが。
（12/06/18
10:00pm）
2018年12月6日
最善の防諜法
東西冷戦時代のスパイ活動を扱った映画には、よくスパイと連絡員とのコンタクトが寂しい公園で行われる―――というシーンがあった。
電話機は勿論、部屋にはどんな盗聴器が仕掛けられているか分からないから、二人の諜報員同士が、さりげなく公園で落ち合い、後に残るような書類などは一切使わず口頭で情報を伝えあうという方法がとられた―――という訳だ。
ミッションインポッシブルのように「このテープは自動的に消滅する」と言ったって現代のように消去したはずのデータが復元できる技術がある時代では、情報漏洩の恐れは高いだろうし、やはり当事者同士が寂しい公園で証拠も残らない口頭による連絡をする―――というのが現代のスパイにとっても有効なように思うが―――（最も、今は超高感度の収音マイク付きのドローンとか衛星で盗聴するなんていう方法があるかもしれないが―――）
超情報化が進む現代では、スパイではなくても一般の人でさえ知られたくない情報が何時、誰に盗まれているか想像できないほどだ。何気なく載せたインスタグラムの写真から、自宅の住所や、写した日時まで分かってしまう―――なんていう時代なのだ。
メールアドレスや生年月日、住所や銀行口座といった個人情報がよく知られたサイトから何百万件、あるいは何千万件と、漏洩したとか――――様々な情報サイトから暗証番号などを頻繁に変更した方がよい等という警告だか忠告だか分からないメールがよく飛び込んでくるのだから、自分の個人情報やキャッシュカードの番号もひょっとして――もう駄々洩れしているのでは――と恐ろしくなってくる。
今や、政府迄力を入れて推奨しているキャッシュレス決済だが、我が家でも月々の支払に集金人が来る―――なんていうのは新聞屋位のものでほとんど全てがキャッシュレスだし、スーパーやレストランの支払いもカードによるキャッシュレスがほとんどとなっては、銀行口座の暗証番号が盗まれる怖れがあるからといって、（寒い公園のベンチに行っていた盗聴をさけていた昔のスパイのように）「なんでも現金払い」という昔ながらのマニュアルだけで済ますわけにもいかず、どうしてもあちこちの口座を暗証番号で管理するしかない。
銀行のセキュリティーは本当にしっかりしているのだろうか、このカード会社の情報管理は大丈夫だろうか―――等々、心配したらキリがない。
タカさんがスマホをほとんど使わないのも、妻がスマホで迷惑メールがジャンジャン入ってきて困る――とぼやいているのを見て「使わなければ、情報漏洩の可能性も少ないはず」と考えたからで、電話を持っていなければ盗聴のリスクはない、と考えた昔のスパイの防諜システムを参考にしているともいえるのだが―――。
「それでは、スマホを持っている意味がないのでは」という嘲笑が聞こえてきそうだが、そもそも、持ちたくもないスマホを持たされたのが、「もしも、外出先でこの夏のように倒れたらどうするの！」という妻のプレッシャーに負けて強制的に持たされたのであって、自分から進んでもっている訳ではない――――というところを、ご理解いただけたらと思う。
（12/05/18
10:00pm）
2018年12月5日
文句を言う権利
タカさんがファンである千葉ロッテマリーンズの2018年度の投手最高年俸は2017年年俸から5000万円ダウンの涌井秀章投手の2億円であった。
同じパリーグの投手ではソフトバンクホークスのサファテ投手の5億円を筆頭に涌井投手より高い年俸の投手は5人、野手では柳田選手の5億5千万（NPB最高額）を筆頭に6人が2億以上である。
ソフトバンクはリーグ優勝、二年連続の日本一を達成しているのに比べ千葉ロッテはパリーグ順位がケツから二番目（それでも昨年より一つ上がっている）だからタカさんとしてはファンとしては不満ではあるものの高額年俸の選手ばかりを揃えた巨人の体たらくに比べればまあ「よくやった！」という評価をしてよいと思っている。
ところが、ファンというものはタカさんのように「まあ、この程度の年俸の選手ばかりではホークス相手に勝てないのは仕方がない」と素直に（？）考えるファンばかりではなく、球場で一緒に応援しているファン仲間のほとんどが、「負けるの大嫌い」「勝てば有頂天」という人たちばかりで（野球ファンとしてはこちらの方が当然だとは思うが）特に、いつも球場に来ているTさんの場合、負けている試合ではぼやきっ放しだった。諦めのいいタカさんと違って、負け試合での、Tさんをみているとあれだけぼやいていて楽しいのかなぁ〜なんておもわないではないが―――。
今年も、ある試合で先発涌井が投げていてそれまで結構好投していたのに5回に突如、投球が乱れ始め、あっという間に3点をとられてなお打たれ続けるという、涌井の悪い癖がではじめた。その時、Tさんが「おいおい、2億もとっていながらなんだ！金返せ！とぼやき始めた。（千葉ロッテファンは阪神ファンのように大声でヤジったりという品の無いことはしない。精々小声でぼやくのが精一杯だ）
タカさんにとってはロッテで3番目か4番目（角中と荻野貴に次いで）に好きな選手といえば涌井であり、これは聞き捨てならぬぼやきだから、親しさもあって、Tさんに「Tさんが涌井の給料を払っている訳でもないのに―――」とちょっとたしなめたら、Tさんちょっと考えてから「入場料や、球場での飲食、ファングッズで金を使っているから―――2億の一部は自分だって払っている―――」と鼻白みながら口答えしてきた。ロッテファン同士のたわいもないじゃれ合いのようなものだったが―――。
ニッサンのゴーンさんが年20億とも言われる報酬を得ていたというが、表では10億と言いながら実は裏でも更に10億を得ていたという証取法違反の疑いという嫌疑にではなく「トータルで20億も貰っているとは貰いすぎだ、ケシカラン」という涌井に対するTさんのボヤキ同様の非難がマスコミや、野次馬を賑わせている。
ロッテ球団が涌井と2億の契約を結んだのと同様、ニッサンの取締役会がゴーンさんと結んだ契約だから、株をもってもいない野次馬が高いの、安いのと文句をいう権利があるのだろうか――と思わないではない。
取締役会が決めながら、株主は知らせていなかった、すなわち株主は「だまされていた！」というなら確かに文句をいう権利は少しはあるだろうが―――。
ちなみに、今年の大砲を期待され年俸3億5千万をとりながら、75試合で打率２割4分、本塁打わずかに８本で終わったロサリオに対する阪神ファンの怒りは阪神が最下位で終わったこともあってすさまじく、わずか一年でクビになってしまったようだ。
（12/04/18 10:00pm）
2018年12月4日
海外志向
日本人の海外志向が減少しているといわれて久しい。
海外留学生数の減少はかなり極端で、20年前のピーク時に比べて4割近く減っているというから、少子化による若者数の減少を考慮したとしてもやはり「時代が変わった」といってもよいのではないかと思う。
海外留学の費用の高騰（特にアメリカでの）や、何も外国に行かなくても日本国内で外国人教師などから学べる機会が増えている事(英語教育などの場合)といった理由が考えられるものの、やはり「何もリスクを負って海外に出ていかなくても、国内にいた方が何かと便利だし有利だ」といったいわゆる内向き志向が若者の間で強くなっているからではないか、といわれている。
「洋行帰り」がもてはやされ「洋行」することで出世の道が開けた明治時代から戦前にかけては、海外で学ぶこと、が若者達の憧れの的であったのだが、今や、そのような海外のメリットは多くはないし、まして国内にいてかつての「洋行帰り」が得ていたようなメリットを得ることは容易であり、しかも「中途半端な帰国者は使えない！」などという風潮が強くなってきたのでは、若者の内向き志向もわからないではない。
又、若者の冒険心をくすぐるような、未開の地あるいは知られていない未踏の地、といった場所が地図上にはもはやないといわれ、テレビをつければ毎日毎日4Kや8Kビジョンでそういう土地が写されている―――となれば、いかな冒険心に富んだ若者もやる気をなくすだろう。
日本からの海外移民は、海外留学の比ではない程減っている。かつてブラジルやハワイへ多くの日本人が移住したのも、日本国内に残っていたのでは土地もない、嫁も来ないといわれる農家の次男、三男、あるいは極端に貧しい地方の農民が中心だったのだが、今や、豊かな国になった日本を離れて敢えて未開の地を苦労して開拓しようとする日本人はそんなに多くないし、かつての移住先国であった南米や東南アジアの国々から逆に日本を目指して来る若者が多いというのだから、いまや敢えて海外に移住しようという日本人は、タックスヘイブンを求める超富裕層か物価の安い地で年金暮らしをしようという人たちしかいないのではないだろうか。
グローバル化が叫ばれている昨今、こんなに日本人の内向き志向が強まってしまって本当に日本は将来大丈夫なのかと思わないではないといった話を先日ある人としていたら――彼曰く、今や、ネットで世界が瞬時につながれ、AIによって言語の壁もなくなってくるとなれば、世界の方から日本にどんどん押しかけてきてくれる訳で、全く心配はいらない―――と言っていたが、なるほど、と思わないでもなかった。
（12/03/18 10:00pm）
2018年12月3日
男子厨房に入らず
「男子厨房に入らず」とは孟子が言った言葉だが、その元々の意味は、君子たるもの牛が屠殺される現場（殺生の場）には近づかないで、万民がどうしたら安寧に暮らせるかを何時も考えているべきだ―――ということであって、「男は、台所に入って料理などをすべきではない」と意味では全くないが、半世紀も前迄は、この日本流の「男子厨房に入らず」の考えが幅を利かせていたようで、一家の主人が料理をする等という事は、先ずなかったし、女性達も男が台所に入って来るのを嫌っていたようだ。
亭主が料理をしている―――となると、ご近所のおかみさん連中に「あのお宅では、ご主人に台所仕事をさせているらしいわよ、一体、あのお嫁さんはどういう教育を受けて育ったのかしら？」なんて噂されるから、偶々、亭主が台所に入ったりすると「止めて下さい！私が笑われるのだから！」と追い出されたりもしたようだ。
しかし、現代の日本では、社会での働き手としての女性の果たす役割は大きいし、結婚したら女性は家庭に入って、というのは最早昔の話で、統計によれば既婚夫婦の共働き率というのが全国平均では60％近いというから、タカさんの世代と比べても最早様変わりと言ってよい時代になったようだ。
男女共同参画社会も、女性の社会進出も歓迎すべき事だが、一方、平均の世帯収入が落ちているから家計の為にやむに已まれず共働きにでている――となれば、そんなに喜んでもいられないような気がしないではないが、いずれにせよ、女性が就いている職業、収入、それに何よりも女性達の感じている仕事に対する達成感や満足度は、千差万別だから、専業主婦率の低下の良し悪しを、一概に言う訳にはいかない。
タカさんの場合、妻は日本で暮している時には、あれこれ仕事を見つけては働きに出ていたけれど、今の共働き夫婦の夫達のように、妻に協力的だったか―――となると、全く自信がない。いやむしろ「男は外にでれば七人の敵がいる」という言葉に甘えて、家事に関して妻に協力的だったような記憶はあまりない。それだけに、タカさんの目からみると今の若い男性は、家事に関して随分とマメにやっていると思う。
食器洗いから片づけ、ゴミだし、洗濯物の取り込みなどの簡単な家事は勿論、保育園への子供の送りや迎えは、いまや若いお父さんが自転車で会社通勤のついでにやっているケースがかなり多いという。先日、テレビをみていたら子供の分のみならず、働いている奥さんの分まで毎朝早く起きて弁当を作っているというサラリーマン男性がいたけれど、タカさんからすればびっくり仰天の話も、その番組によれば、今や、そんなに珍しいケースではないといっていたから、随分、時代は変わったと思う。
主婦の仕事といったら家事やら子供の教育など、数限りなくあってしかも「休みの日がない」ことばかりだし、それを今みたいに洗濯機や掃除機といった便利な器具もない時代に、全部妻に押し付けて「男は外に出れば七人の敵がいるから」などと言ってのほほんとしていた（タカさんを含む）昔の男達は、やっぱり罪深かったと言ってよいのではないだろうか。
（12/02/18 10:00pm）
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