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2023年12月
＜＜2023年：12月分 タイトル＞＞
12/22 クリスマスドーナツ 12/21 水仙はいつ咲く？ 12/20 パンドラの箱という性 12/19 戊辰戦争の確執 12/18 今年の漢字
12/15 憧れの忘年会 12/13 一つ目小僧 12/12 燃えないゴミ 12/11 化石賞 12/08 どうするつもり？ 12/07 変わり羽子板
12/06 出すぎた杭 12/05 仲裁者はどこに 12/04 ナマコ禁輸 12/01 温暖化と寒冷化
2023年12月22日
クリスマスドーナツ
独身女性にとってクリスマスイブは勝負の夜だ、と言われたのはいつ頃までだろう。彼が10月、11月中に予約しておいてくれた一流ホテルのレストランで、プロポーズされて、指輪を渡される―――なんていうトレンディードラマが盛んであった頃などは、神主さんの娘も、お寺の一人娘もにわかキリスト教徒になって「メリークリスマス！」なんていっていたのだが―――結婚しない女性が増えているという昨今は、クリスマスイブといっても独身女性仲間同士の鍋パーティーがせいぜいで、一人で部屋でイブを送る――という女性も多いのだとか。
子どもの頃は、イブとなると予約して買ってきたクリスマスデコレーションケーキを家族で切り分けて食べていたものだが（飾りのサンタさんを誰が取るかで兄妹でジャンケンしたりしたものだ）、結婚して子供も独立してしまった老夫婦だけになっているとか、独身者の一人暮らしにとっては、クリスマスケーキなんていう物は、買っても始末に困るものになっているらしく、最近はクリスマスケーキの予約申し込みなんていうものも、激減しているのだとか。
タカさん夫婦も今やクリスマスイブといっても二人でせいぜいおでんを突っつく位で、デコレーションケーキとは全く縁がない。まあ、その日にはケーキではなく、ミスタードーナツで買ってきたドーナツをクリスマスケーキがわりに、おやつに食べる位がせいぜいだとおもうが―――。
(12/21/23 10:00pm S.T)
2023年12月21日
水仙はいつ咲く
冷夏と言われコメの出来が良くない年があるが、それではその冷夏の基準は、何と比べて何度ほど低い年を言うのかというクイズの答えは「例年の夏（6-8月）の平均気温に比べて北日本なら0.5度以上、東日本なら0.3度以上、西日本なら0.2度低い年」と定められている。逆に暖冬の基準というのも「北日本
なら0.4以上、東日本 なら0.3度以上、西日本 なら0.4以上高い年」と定められているそうだ。（気象庁ホームページによる）
師走に入っても寒い日が少なく、日によっては最高気温が20度越え等というニュースが何日か続くと、「ほ～ら、やっぱり異常気象だ」「地球沸騰化だ」と騒ぐ「意識高い系の環境派」といわれ人たちは、大騒ぎしている。タカさんは、鈍い所為か、0.5度やそこいらの平均気温の差を感じ取れるか―――となると全く自信がないが、連日ニュースでいわれると「そうなのかなぁ～」と信じてしまいがちだが、待てよ！0.5度高いと地球は本当に沸騰するのだろうか？とも思わないではない。
例えば部屋の暖房や冷房が0.5度設定温度より間違えて高かったり低かったりしたらそれを敏感に感じる、なんていう温度センサーみたいな人が一体どれほどいるだろうかとも思わないではないが―――。
この冬の場合、連日のニュースの勢いからすると、来年3月には「気象庁始まって以来〇番目の暖冬でした」というニュースで又一騒ぎありそうな気配ではある。（逆に、3月に「この冬は結局例年並みでした」とか「例年より寒い冬でした」なんて言おうものなら「12月にあれだけ大騒ぎさせておいて！」と幹部の首が飛びかねない――）
もっとも、人間はあまり感じないたった0.5度とか0.3度の気温の差を4億年も生きてきた植物は敏感に感じるようで、例えば1993年にあった平成の米騒動騒ぎの年の夏の平均気温は例年に比べてわずかに1度低かっただけなのにコメの出来は例年の75％と大不作だったし、その翌年は夏の気温が平年よりわずかに高かっただけなのに、平年の110％と一転して大豊作になったりもした。
地球上に4億年も前から生きている植物だから、温度感覚が鋭いのは当たり前、たかだか20万年しか生きていない我々ホモサピエンスとは多分雲泥の差があるのだろう。植物はエライ！
毎年1月の中頃に咲く日本水仙（和水仙）だが、暖冬だと言われるこの冬は一体いつ咲くのだろうか？水仙の名所といわれる葛西臨海公園に行って確かめてみようかな。
(12/20/23 10:00pm S.T)
2023年12月20日
パンドラの箱という性（さが）
ギリシャ神話で、この世の最初の女性であるといわれるパンドラは、全能の神ゼウスから「この箱を絶対にあけてはいけないぞよ！」と言われた箱をあけてしまった。その箱の中にはこの世の中のあらゆる種類の不幸が封じ込まれていたのだが、彼女が蓋を開けてしまったために、それ等が飛び出してしまい、もう二度と箱の中にもどることがなくなってしまった。この世の中には不幸が撒かれてしまい再びかつての天国のような状態にはもどれなくなってしまった―――という話がある。
聖書の創世記のアダムとイブの「食べてはいけない果物」の話や、日本神話のイザナギ、イザナミの物語等々、世界中のありとあらゆる物語のなかには、人は「やってはいけない」といわれるとどうしてもやってしまいたいという欲望があり、もう取り返しがつかなくなる―――という類の話があるが―――こればかりは人間の性（さが）ともいえるものでこれから先も人はこの性を乗り越えることは出来そうにもない。
昨今でいえば、不法ドラッグなんていうものも、やれば捕まるし、一生を棒に振ることになると分かっているのにやってしまう―――というのもパンドラの箱の一種だろう。
世の中の革新的な発明品は、できると必ずなんらかの悪用が行われるようになるというが、例えば映画の発明が世の中に莫大なメリットを生み出すとともに、暴力映画やポルノといったものを生み出してしまったり、蒸気機関の発明が産業革命を導き人類に大きな進展をもたらすと同時に古き良き時代の綿織物職人たちの職場を奪って「古き良き時代」に終焉をもたらしたように必ずしもよい事ばかりではないというのもやはり「パンドラの箱」だったのだろう。
生成AIそのものも多分一種の「パンドラの箱」になりそうだ、いや既になっているのかもしれない。人間の知能を超える人工知能となれば、多くの分野で人間はその知能の恩恵にあずかれることは間違いないが、その人口知能がいずれ人間を超えて、人間を支配しはじめその結果、人類は滅びるのではないか―――という恐れも抱かれ始めている。
かといって今や人工知能開発を止める訳にはいかないから、すでに取り返しのつかない「パンドラの箱」になっているのかもしれないとまで考えると、人類絶滅は神代の昔からの人類の性と考えるしかないのかも。
(12/19/23 10:00pm S.T)
2023年12月19日
戊辰戦争の確執
1969年の衆議院議員選挙に初当選した渡部恒三は、当時、日の出の勢いだった佐藤派入りを断った理由を問われて「私は会津出身だから長州出身の子分にはなりません！」と答えて地元で大喝采を浴びたという。
実は、彼は自民党の公認が得られず無所属で立候補したのだが、公認を得られなかった理由は、それ以前の選挙で違反があり、その違反歴を嫌った当時の田中角栄幹事長が公認を出さなかったためだが、その違反歴は選挙直前の、明治100年の特別恩赦でチャラになっていたこともあり、田中幹事長は、渡辺の当選直後に我が身の不明を詫び、渡部も田中派入りを決めた時に言ったのが冒頭の「長州の子分にはならない」という言葉だったという。
会津と長州が戦った戊辰戦争から100年も経っていたにもかかわらず負けた側の会津には強い怨念が残り、勝った側の長州にも会津に対する蔑視の気分が残っていたからだと言われるが、あれから更に50年以上がたっているが今も会津と長州にルーツを持つ男女の婚姻は、極めて稀だとも聞くが―――どうなのだろう。
ヨーロッパでは、例えばフランスとイギリスは長い歴史のなかでお互いが占領したりされたりを繰り返してきたし、ドイツとフランス、ロシアと周辺国も何度も戦争を繰り返しているが、ここしばらくはEU統合などで納まってはいるものの、異なるルーツを持つ者同士の結婚は、同じルーツを持つ者同士のカップルに比べまだまだ少ないともいわれている。
数百年、いや時には数千年に亘る民族間の争いの歴史を持つ者同士の融和が様々な理由によって道半ばという現実をみると、たかだか100年、150年では、戊辰戦争のわだかまりがそう簡単にとけそうもないようにも思えるし―――。
その一方ではアメリカのように、様々な出身の人々が集まって国の形を作ってきた国での人種の壁は、（まだまだ問題はあるものの）かなり低くなってきているのも事実。
考えてみれば、日本だって縄文人と弥生人、そしてのちに渡来したと思われる大陸系の人達（古墳人）のミックス人種だということがDNA解析からわかってきているということを考えれば――会津と長州の確執なんてもう後100年もすればきっと消えてなくなるのかもしれないし―――。
(12/18/23 10:00pm S.T)
2023年12月18日
今年の漢字
京都清水寺の貫主が年末にドラム缶一杯の墨汁（？）をたっぷりしみこませた巨大筆で「今年の漢字」なる一字を書いて見せる年末恒例イベントがあるが、このイベント、始まって以来30年位にもなるというから、今や年末恒例行事と言ってよいほどの代物だ。
今年の漢字となったのは「税」だそうだが、流行語大賞が毎年「そんな言葉、全然流行語なんかになっていないのに！」と評判が悪いのと同様、必ずしも評判がいいわけではなく、一時の間、ニュースで取り上げられはするが年末までには忘れ去られる運命にある代物だ。
この「今年の漢字」を決めているのは日本漢字検定協会という文部省管轄の財団らしいが、この協会、今から20年位前、理事長と副理事長親子が財団を私物化していて実体は、全くのファミリービジネスだったことが発覚、理事と副理事は有罪判決を受けて刑務所行きとなったが、その後を受け継いだ理事長も（確か池坊家だったと思うが）やはりスキャンダルで途中解任と、「疑惑の協会」の歴史があるだけに、そこが選んだ漢字となるとなんとなくインチキ臭く見えてしまうのかもしれないが。
まあ、それはともかく確かに「税」という漢字を選んでおけばマスコミが、取り上げてくれるし清水寺もテレビ写りするから協会と清水寺、マスコミの三方がWin, Winではあるのかもしれない。
税といえば、憲法上も、勤労、教育、とともに「納税」は「国民の義務」として定められている位大切な義務ではあるが、国民の多くが「なるべく少ない方がよいし、できればない方がよい！」と思っている物であって、教育とか勤労の義務以上に嫌われがちのものだ。
従って話題性という意味では、皆が嫌う「税」を取り上げたところなどは、清水寺も結構抜け目がない。（ちなみに、清水寺のほとんどの収入は、宗教法人であるが故に、無税扱いだから――貫主さんがわざわざ「税」と書くのもちょっとわざとらしいようにも思うが――）
支持率が遂に10％台まで落ちたという岸田首相も「減税」を言い出して支持率の回復を計ろうとしているが、そうなれば税で食っている連中、特に財務省などがそっぽを向くし、そもそも防衛費や社会福祉費が嵩む今どき、安倍派のパー券問題もあり「一体、何を考えているのだ！」と、首相もいまや完全に「アブハチ取らず状態」だ。
まあ、そんなあれこれを考えると漢検と清水寺の今年の漢字コラボは、かなり罪作りともいえるようだ。
(12/17/23 10:00pm S.T)
2023年12月15日
憧れの忘年会
11月に東京商工リサーチが5000社近い企業を調査したところでは、コロナも一段落した今年、忘年会・新年会を実施する、と答えた企業は5割程度にとどまったという。
コロナ禍や人手不足もあって店の数も少なくなっているからという理由もあるだろうが、なにしろ参加者の多くが「半強制的ともいえる忘年会や新年会よりも、どうせ飲みに行くなら気の合う者同士で飲み会をやる方が楽しい」ということに気付き、目覚めてしまい、コロナが明けたからといって今更もとに戻りたくない！と思っているし、企画する側も「そんなに喜ばれていないのなら、やる必要もない」と考えているからではないかという。
早ければ11月中から忘年会・新年会の手配なんかをやっていた現役時代のことを思うと、今の若い人たちは随分と楽になったものだと、羨ましくおもわないではない。
しかし、先日新聞記事で読んだのだが、なかには「忘年会の復活を希望する」と答えた社員もいて、年代別割合では、20代の社員層が最も高い割合で「希望する」と答えているというから、ちょっと驚いた。
類推するにコロナ禍の4年余り、大学でも会社でも、仲間同士の飲み会もなく、リモート授業やリモートワークばかりで、クラスメートや同僚との飲み会なんて言う経験がないという若者にとって、「忘年会」とか「新年会」なんていうものは未知のゾーンであるだけに、一度体験してみたい！と思っているからではないかという。
確かに酔っぱらって帰って来る父親や兄たちの姿を見ていて、いずれ自分も体験するのだろうなぁ～と想像していた「忘年会」がプッツリとない！となると、ちょっとがっかりする、という気持ちは分らないではない。
先日、80代の先輩と話すチャンスがあったが、いままでは少ないながら年何回かあった仲間たちとの飲み会が、彼等の多くが亡くなったり、病気になってしまいすっかり声がかからなくなって淋しい、といっておられたのを思い出す。若い人にとっても、高齢者にとっても忘年会とか新年会というものも結構憧れの的の代物になっているのかなぁ～と思った。
(12/14/23 10:00pm S.T)
2023年12月13日
一つ目小僧
落語に一つ目小僧の話がある。見世物小屋の出し物として何か変わった物がないかと全国を旅してまわっている男が、ある村の外れで目が一つしかない子供を見つけ、これを見世物にすれば大儲けできると人さらいにかかるが、村人にみつかってしまい奉行所に連れていかれる。お白州でお奉行に「面を上げい！」といわれて面をあげるとお奉行が「やや、こやつ、目が二つあるではないか！」と叫ぶ。男が回りを見渡すとお奉行も、回りの役人も村人も皆、一つ目ではないか！ お奉行が、「珍しい奴だ、皆の者、こやつを見世物小屋へだせ！」という―――オチだったように記憶する。今なら差別だのなんだのと多分、できない噺だろうが、子供時代に聞いて嫌に印象に残った噺だ。
廻りと違うこと、移出であることを嗤う、というのがまさに差別の元ではあるし、なんでも多様性がいわれ、それがよい事とされる現代において、この「一つ目小僧」の話には結構深い意味があるようにも思える。
LGBTを異質であるとして嫌い差別することは、法律でも禁じられるようになった。「自分は心は女性、と自認」さえすれば、あるいは広言さえしていれば、生物学的には男性であっても、女風呂に入ることもできるし、トイレも女性用に入ることが出来る――ということになるとして、もっともリベラルな都市といわれる新宿には男女だれでも入れる公衆トイレまでできという。ある女性がこのトイレに行ったが、とてもじゃないが気持ち悪くて用も足せず「ホウホウの体で飛び出してきたわよ！」と話していたが―――この女性ひょっとしたら「差別主義者」として世の中のバッシングをうけないだろうか―――とちょっと心配だ。（結局、この新宿の公衆トイレ、評判が悪く、廃止されてしまったそうだが）
天動説が信じられていた宇宙が実は太陽が中心であるというコペルニクスの地動説に書き換えられたのが14世紀だが、その太陽も天の川銀河の中を回っている太陽系の一恒星に過ぎないということが分かり、天の川銀河も、又小銀河団の一部にすぎず、その小銀河団も大銀河団の一部であるということが分かってきて――――その大宇宙自身には終わりもない無限のひろがりの中にあって中心というものもない―――などということらしいから、要は大宇宙にも、絶対的なものはないとなると―――。
そう、一つ目が普通なのか二つ目が普通なのか、LGBTが普通なのかLGBT嫌いが普通なのかなんて法律で決めることではないのかもしれない。
(12/12/23 10:00pm S.T)
2023年12月12日
燃えないゴミ
男女共同参画がいわれるようになってから特に夫の家事参画が必要といわれるようになり、「家事は何もしない」夫などは、蔑みの対象とされるようになっているが、それでもやはり夫が家事をどれほどやっているかとなると、まだまだ、の感は強いようだ。
そんな中ではあるが、一番多い「夫の分担家事」という調査によると、トップにあがってくるのが「朝のゴミ出し」だそうだ。主婦が朝起きて身だしなみを整えたり、朝食の準備をしている間に、ゴミ収集車が回ってくるなどという場合もあるだろうから、やはり子供か夫がゴミ出しに行くケースが多いようだ。
特に団地のようなところでは、ゴミ出しといえども、集積所までの間で人に会う可能性が高いとなれば、女性は髪を整えて、身だしなみもそれなりに―――といったことをやっていると、ゴミ収集時間に間に合わない、なんていう事になりかねないから、そこはやはり、登校する子供、あるいは夫がゴミ出しする方がよいのだろう。
タカさんの家ももう数十年前からゴミ出しはタカさんの役目となっているし、ゴミ出しに出ると近所のだれがしかに会うこともあり、短い挨拶をかわしたりするのも、一つのルーティンになっている。（もっとも、「ゴミ出し」が家事手伝いであると大きな顔ができるかとなると――かなり面映ゆいが）
タカさんの町では、「燃やせるゴミ」の収集日が週3日、「燃やせないゴミ」が週1日だ。ところで、食事で出た貝殻は「燃やせるゴミ」なのだろうか「燃えないゴミ」なのだろうか？ 妻は、「あれは、生ごみだから、燃えるゴミ」だというが―――縄文時代の貝塚には縄文人が食べた貝の殻が、今もうず高く埋まっているし、そもそも石灰石は何億年も前の貝や放散虫の殻であるし、大理石だってその石灰石が何億年かの間に地中で熱変成されてできた物だというから―――少なくとも「燃えない」ことだけは確かなような気もするが―――。
(12/11/23 10:00pm S.T)
2023年12月11日
化石賞
「気候行動ネットワー ク」なるNGOがあるらしいが、ここが温暖化ガスだといわれるCO2排出量の多い国、CO2の元といわれる化石燃料の産出が多い国にCOP開催期間の毎日、「化石賞」なる称号を贈って嫌がらせをやっている。この嫌がらせは世界のどの国からも全く相手にされていないが、日本のマスコミだけは、何故か「ほーら！また日本は化石賞を贈られてしまって、世界の物笑いだ―――」と大騒ぎしている。
世界で、日本のマスコミだけが取り上げて大騒ぎしてくれるから、この嫌がらせ団体もうれしくなってしまのだろう、最近はもう日本が何をやっても、やらなくても「日本は化石賞！」が、年中行事化しているし、おそらくこのNGOが潰れない限り未来永劫「日本に化石賞！」は続くのだろう。
それにしても、この化石賞という嫌がらせ行為、かなりインチキ臭いところがあり過ぎる。最近の、地球温暖化は、人類活動によるCO2濃度の上昇ばかりが原因ではない、それ以外の原因だという説や、そもそもこの程度の温暖化は、地球史上は何度も起きているではないかという説、あるいは温暖化も悪いことばかりではないという説など、科学的にも数多くの異論があるが、百歩譲って人為的な二酸化炭素排出が犯人だとしても、今現在世界最大の二酸化炭素排出国は、ダントツで中国であり二位の米国、三位のインド、四位のロシアの排出量を合わせた量よりも多い量を輩出しており、日本の排出量の10倍以上だし、中国の、化石燃料の産出量も石炭は世界一位、石油は世界第6位であるにも関わらずいままでこの化石賞には一度も預かっていないのは何故だろう？？
おいおい、インチキNGOさん、言うに事欠いて中国を化石賞からはずすなんて、あなたたちのやっていることの整合性はどうとるつもりなのですか？？
一説によると万が一、中国に「化石賞」なんていいだそうものなら、このNGOのメンバーにはコワーイ中国政府の手が忍び寄り、突然の行方不明だとか、家族を含めた謎の死、なんていうことも起こりかねない―――と思うからとてもとても中国を選ぶ訳にはいかないが、一応大騒ぎしてくれる安全な相手である日本をことさら取り上げているのだ――という人もいるが―――なんでもかんでも「国家反逆罪」でしょっ引いている中国の現況を聞くにつけ、そういう理由かもしれないとも思えても来るところが―――中国の怖いところだ。
(12/10/23 10:00pm S.T)
2023年12月8日
どうするつもり？
いまから2000年前のキリストが生まれたとされるころの世界人口の推計は3億人だったとされる。それが、紆余曲折はありながら今や80億人を超しており、今世紀末には100億人に達するという予測もある。
聖書の創世記によれば神は、人に対して「産めよ増やせよ、地に満てよ！」と命じたということだが、人口増が、最近の世界的難民大移動や、食糧難、紛争の多発等を招くことを、一体どこまで予測し、どう解決しようと考えていたのか―――と、無信心者にとっては大疑問だ。
生物学的には、我々ホモサピエンスは、特殊な多産種だ。同じサルであるチンパンジーやゴリラなどでも、出産間隔は概ね8年、その間は次の子供を妊娠しないというが、人間は早ければ出産から一年で妊娠可能になるのだから、確かに人口の増加ペースは、異常に早いといえる。
その人類が今や80億人いて、妊娠可能な女性だけでも2020年時点で20億人いると言われていたのだから、世界人口は、毎年数億人ずつ増え続け――――避妊などが試みられてなければ計算上は、「今世紀末には100億人」どころの話ではないとんでもない事にもなりかねない。
しかし、一方少子化が社会問題になっている国も多く、欧州や日本、韓国などばかりではなく、最近はあの中国やなんと北朝鮮まで少子化で悩んでいるとも聞く。かといって、人口過剰で民族大移動中の、アフリカや中南米人も、いくらなんでも、中国や北朝鮮に行きたいとは考えないだろうし―――日本や韓国だって、彼等にとって移民先として魅力的とは思えないし――――。
いやはや、無責任に「産めよ増やせよ」と言い放った方―――どうするおつもりなのでしょうか？？
(12/7/23 10:00pm S.T)
2023年12月7日
変わり羽子板
いろいろのものまね芸というのがあるが、例えばある歌手のものまねだと、その歌手の持ち歌を歌えば、なんとなく似ているように聞こえなくもないし、特徴のあるステージ衣装やメイク（ほくろや髪形など）もそっくりにすれば、なおさら似ているように見えるだろうし、聞こえてくるだろう。
真似をする人の特徴を例えば角栄ならば口調（まぁ、その～）をあのだみ声でやれば、素人がやってもそう聞こえてくる―――なんていうこともあるだろう。
似顔絵だってその人の顔の特徴をデフォルメして書けばなんとなく似ているようにみえるものだ。（大きな鼻だとか、たらこ唇、なんていうのは絶好の材料だ）
このように、似せる、というのには色々な方法があるはずだが、いつもこれは全然似ていないじゃないか！と思うのが、先日発売されたとニュースになっていた「変わり羽子板」であり、ひな祭り前に売り出される「変わりびな」などだ。この種の「変わり～」はその時の世相で話題になった人物を真似てつくっているはずだが、わざわざ「誰某」と名前まで書いてあるものもあるにかかわらず「これは誰だ！」と思う失敗作が結構多い。
まあ、一時の笑いをとれればいいという意味では「似てねぇなぁ――」と思わるのも一興であるかもしれず、それが狙いでわざと似せていないのかもしれないが―――。ことしの羽子板の「岡田監督」などは、どうみても「これ、誰だ！」ではないだろうか）羽子板屋や人形店でわざわざこれを作っている職人もいて、彼なり彼女たちにしてみればせっかく作ったのに笑いものになっていると聞いたら、プライドは傷つかないだろうかと心配だ。
(12/6/23 10:00pm S.T)
2023年12月6日
出すぎた杭
日本の小学校では「おとなしい良い子」と褒められていた子が、父親の転勤でアメリカの小学校に転校したら、現地の小学校では担任に「知恵遅れの問題児ではないか」と心配された―――という話よくあるらしい。
最初の内は英語のコミュニューケーションがむずかしいから中々友達も出来ず引っ込み思案になりがちということもあるようだが、なあに、子供が英語をしゃべれるようになるのは大人の数倍も早いから、2-3カ月もすれば親以上に上手くなるもので、それでも先生に知恵遅れではないかと心配されるのは、授業中の態度、すなわち日本では「おとなしいよい子」と高評価されたところが、授業中でもどんどん手を上げて次々と質問したり意見を述べる子が「積極性があるよい子」と評価されるアメリカでは「知恵遅れなのでは？」と心配される原因になっている―――という日米の「文化の違い」によるものだという。
会議の場でも、発言者以外の参加者は発言をさえぎったり、ヤジを飛ばしたりせず静かに聞いているのがヨシとされる日本と、話の途中でも質問したり時には反論したりする人を、討議に積極的に参画している、と評価しがちな欧米などとの違いからくるものだ。
「出る杭は打たれる」ということわざがあり、日本人は概して「出る杭にならないように」と、子供のころからこの精神が本能的に備わっているが、欧米では「出る杭は打たれる」のアンチテーゼパロディーの「出すぎた杭は打たれない」の精神がこどものうちから備わっているのかも―――。
もっとも最近の日本では、自分の存在感を示そうとするかのように、記者会見に出席した記者とか、政治討論の出席者の多くは、繰り返しの質問やら、意味のわからない発言をこれ見よがしにやるご仁が実に多くなってきたようにも思う。あれは積極性とは縁遠い、単なる自己アピール、議事妨害だと思うが―――。
民主主義の基本は積極的な討議だといわれるが、マッカーサーが「日本の民主主義は12歳だ」と言ってから既に80年近くが経つが未だにそれほど成長していないのかもしれない。
もっとも、今のアメリカの民主主義も当時よりはるかに老化というかむしろ幼児化しているような気がしなくもないが。
(12/5/23 10:00pm S.T)
2023年12月5日
仲裁者はどこに
日本神話でイザナギとイザナミという始祖の神の子が、天照大御神という太陽の神でありその弟がスサノオノミコトという乱暴者で有名な神である。アマテラスとスサノオは神話上には頻繁に出てきて有名だが、この兄弟の真ん中、即ちイザナギ、イザナミ夫婦の二番目の子にはツクヨミという比較的目立たない神がいる。（参照：「ツクヨミ」6/27/23）
アマテラスが立派な姉、スサノオが末っ子のきかん坊とすれば、その真ん中にいるツクヨミは神様としては目立たたないものの、なくてはならないいわばバランサー的な存在である。
世界中の色々な神話にも、ツクヨミ的なバランサーがいるといわれるが、こういった存在が、人間の社会にも必要だというとを大昔の人々もよくわかっていたからこそではないかと思う。
絶対的で万能の神がいると信じるユダヤ教、キリスト教、イスラム教にもなぜか、デビルという悪の存在があるが、日本神話のツクヨミのように「まあ、まあ、二人とも落ち着いて！」と間をとりもってくれる存在がいないのが、唯神教世界では、もめ事が大きくなって収拾がつかなくなる原因ではないだろうか。
イスラエルが善とすれば、ハマスは悪になるし、ハマスが善だとすれば、イスラエルが悪になってしまう----- これに、五千年以上に亘る歴史と、宗教、民族といった問題が絡んでくるのだから―――とてもとても一筋縄で解決のつく問題ではない―――だからといってこの問題、力づくで決着をつけことは無理だ。そうなると、やはりここは「まあ、まあ、二人ともここは一旦、落ち着いて！」という存在がほしいところだが、その候補の一番手アメリカも、とりもち役としては、イスラエル寄り感が強くて適役とは言い難い。（仲介役として飛び回っているブリンケン国務長官も、ユダヤ系だから、適役とはいえそうもない）
本来仲介役としての機能を果たすはずの国連も、近年の国連常任理事国の機能不全をみれば、ツクヨミとしては力不足は歴然としている。
ここは、パレスチナ、イスラエル問題には比較的中立的立場にある日本が役に立てそうに思うが、仲介に赴いた岸田首相は停戦延長についてドバイでイスラエルの大統領とひざ詰めで交渉している最中、「攻撃再開」を知らされるというタイミングの悪さもあって、国連にさえもツクヨミ力ははるかに及ばないところを見せつけてしまった。
ツクヨミの神が余り知られていないのも、この役回りが神話の時代からあまりに難しかったからかもしれない。
(12/4/23 10:00pm S.T)
2023年12月4日
ナマコ禁輸
中国の日本産海産物の輸入禁止によって影響をうけている海産物として第一位はホタテだそうだ。中国に輸出されたホタテは中国の安い労賃によって貝むきされその大半はスキャロップという名前でアメリカに輸出されているというから、その分をベトナムなどの国で貝むきしてもらうようにすれば―――等という対策が考えられているという。
二番目に影響を受けているのがなんとナマコだというから、これもホタテ同様にちょっと驚いた。確かに統計資料をみてみると、2022年のナマコの全国での漁獲量は5100トン、 うち都道府県別1位の北海道は1500トンを占めるとか。 昨年の日本のナマコ輸出量は計519トン、額は計211億円となっている。 輸出先は、ほとんどが中国と香港だから確かにナマコの禁輸の影響はあるようだ。ナマコをたべるのは日本と中国ぐらいなものだから、輸出をホタテのように他の国に振り向けるというのも難しいだろうから、金額は大きくないとはいえ漁業者にとっては確かに痛手かもしれない。
タカさんも時々ナマコは食べるし、好きなほうではあるが、食べるとしても酢の物にして小鉢に少々程度だから、中華料理に使われる干しナマコのような量ではない。したがってナマコ生産者を助けたいとは言っても、日本中がかかっても中々ハカが行かないのではないだろうか。
それにしても、グアムやカリブなどで海辺を歩くと足の裏にグニュリと触るナマコの感触は、実に気持ち悪いもので、こんなウン〇みたいなものを最初に「食べてみよう！」と思った人はめちゃくちゃ新規探索性の強い人にちがいないと思ったものだ―――あるいは、世をはかなんで自殺しようと考えた人が、きっとこれを食べればその毒に当って死ねるだろうとでもかんがえたのだろうか？
中国、香港でのナマコの需要が多かったころには、良質のナマコの産地である北海道や青森には中国人の密漁者が多数押しかけ根こそぎとっていってしまうので、現地の漁協が困っていたこともあったが―――政府が日本産のナマコ禁輸を発令したとなれば、流石に密漁もへるだろうから―――日本にとっては中国政府によるナマコ禁輸も、悪いことばかりともいえないかもしれないが―――。
まあ、そんな訳で今夜は、ホタテのカルパッチョとナマコ酢をつまみに一杯やろうかと思う。
(12/3/23 10:00pm S.T)
2023年12月1日
温暖化と寒冷化
地球史的に見た場合、地球の温暖化と寒冷化の何れが我々を含む生き物にとってよいかといえば、それはもう圧倒的に温暖化がよいことは明らかだ。今、温暖化ガスとして忌み嫌われている二酸化炭素だが、恐竜が生きていた時代、その濃度は現在の数倍高くその所為もあって、地球の平均気温は現在より約10度高かった。
二酸化炭素は植物の光合成にとっては、いわばエサともいえるもので豊富なエサに恵まれた植物はスクスク育ち、その盛んな光合成によって酸素の濃度も今よりも随分高かった。高い二酸化炭素濃度は、植物の巨大化をもたらし、高い酸素濃度は、恐竜などの生物の巨大化をもたらした。その時代には、まだ出現していなかった人類だが、今後、もし言われているように、二酸化炭素が増え続ければ、酸素濃度も上がるから、――恐竜がそうであったように、人類も、巨大化の道を辿ることも考えられなくはない。平均身長が2メートルの人類が街を闊歩している等ということになっているかもしれない。
温暖化により人類は滅亡の道を歩む―――等と散々脅される毎日だが、ひょっとしたら人類は大型化して平均身長が2メートルになり、100メートルを8秒で走るのが当たり前になる――等と想像したらそれはそれで楽しい。温暖化により、シベリアなどの永久凍土（ツンドラ）がとけて あの広大な面積が、耕作可能地になれば、食糧生産量も爆発的に増大、食糧供給もオーケー！なんていうことになっているかも。
一方寒冷化は、人類にとってよいことはなさそうだ。地球史上少なくとも2度あったという全球凍結時期には生物の95％以上が絶滅したといわれているし全球凍結とまではいかないが、北半球の大部分が氷河で覆われたという、1万数千年前まで続いていた氷河期には、ネアンデルタールなどの人類は絶滅している。
その一方、温暖化していたといわれるいまから7-8千年前の縄文時代、今は寒冷地である青森の三内丸山には大きな集落があり、人々は豊かな食糧に恵まれていたというし―――。
数万年単位、数千年単位、いや数百年単位でくり返す温暖化と寒冷化を思う時、数十年単位、数年単位で、暑いだの寒いだのと言っていることに意味があるのか！と思わないではない。
(11/30/23 10:00pm S.T)
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